代官山で器や生活雑貨を扱うアレゴリーホームツールズと母体の株式会社アレゴリーにまつわるいろいろをプレス兼水曜日当番が気まぐれに綴る裏業務日誌。

さすらいのうつわ屋 四日市へゆく・2018後編

 

ライブ感が信条の、などと書いておきつつ

 

気づけば前編を書いてから1か月が過ぎていました

これが師走か

 

さて四日市DAY2

一行は朝から竹政製陶さんへ

素焼きの状態のシュケルを発見
写真 2018-11-14 10 40 26.jpg

釉薬のかかる前、すっぴんのお姿

 

前回お伺いした時にはまだ

このシリーズ無かったなぁなんて振り返りつつ

 

写真 2018-11-14 10 52 50.jpg

 

シャトル窯の裏側を見ながら説明を受ける一行

酸化焼成と還元焼成について

 

ガスの圧、温度、酸素の量など
焼成条件の違いで同じ釉薬が全く違う色の焼き物になる
一度目に来た時は頭でなんとなくわかった風になりつつ、まだまだ理解しきれなかったのですが
いくつかは「あぁ、なるほど」とようやく腑に落ちるなど
えぇ、理解が遅いんです自分
写真 2018-11-14 10 16 12.jpg
この大きなガスタンク
毎日1本は燃料として使うそうです
季節によって配合を変えるなど
ガスの話だけでもふむふむと頷きすぎる一行
作業場はとても静かで
窓辺にはたっぷりと日差しが入ります
写真 2018-11-14 10 22 16.jpg
細かな部分をひとつひとつ手仕上げで確認中
製品になるまでこうして
沢山の手でと目を経て作業は進む

写真 2018-11-14 10 28 37.jpg

 

写真 2018-11-14 10 58 25.jpg

 

歩いているとあちこちで目撃する

見覚えのあるシルエット

 

ついつい足が止まるのでなかなか進まない

 

写真 2018-11-14 10 50 12.jpg

 

釉薬入れになっていた リットのココット

 

その後はお馴染みの煙突窯の跡などを見せてもらいながら

萬古焼の今、昔、これからなどの話を聞く

 

焼き物は、同じように見えても全て同じではない

それが面白い所で難しい所でもある

 

でも全く同じ物でいいなら別の素材でいいでしょう

 

型を抜いた時から土はどんどん縮むし

焼き上がりは火の神様だけが知るんだよ、と

 

少し端折ってしまったのですが

 

どうして陶器が好きかという話をしていた時

竹政製陶の代表、竹内さんがこんな風に仰っていたのが心に残っています

 

 

一行は、次の見学地三鈴陶苑さんへの中継地点

兼昼食場所へ

 

 

四日市のソウルフードはトンテキのみにあらず

みっちりもちもちした味噌煮込みうどんを頂きます

 

「やはり器はぜんぶ萬古焼ですよね?」

 

写真 2018-11-14 12 13 25.jpg

恒例の底チェックを行いつつ質問すると

 

「この湯呑は~窯かな?」と

製造元までさらり

 

やはりここはうつわの里

 

そして午後の部、三鈴陶苑さんへ

 

 

トンネル窯を前に

やはりテンションの上がる一同

 

以前伺った時の記事

 

見学した内容は改めてM久保さんがじっくりとまた

 

カメラでの撮影に取材メモにと

初窯元訪問の2名は朝からフル回転

 

そう、沢山の行程や実際に作業する職人さんの姿

焼成中の窯などを見ている私達のアドレナリンは放出しっぱなしなのです

 

恒例の出荷待ち荷物の群から

弊社宛のポストイットを確認もしつつ

 

 

最後に窯元を出る頃には一同

エネルギーを沢山使って少し痩せたような..

 

一回り小さくなったように感じたのはここだけの話

それだけパワフルな場所だと、私は思います

 

 

これは焼き物に限らずなのですが

 

職人さんが作業をしている姿を写真に収めると

なぜか神々しい光に包まれていることが多く

 

手元が見えるように明るいのが主な理由なのだとしても

 

物づくりをする場所にはきっと何か

尊い光が差しているんだと私は思います

 

なーんてことを考えながら、最後にダメ押しで向かったのは

 

ばんこの里会館で開催されている企画展

 

 

 

「萬古焼の粋」

http://banko300.jpn.org/

 

萬古焼の創始者と言われる

沼波弄山翁の生誕300年を記念した展示です

 

もはや二つの窯元での見学で心も頭もいっぱいの私達ですが

ここは延長ロスタイム

 

 

お馴染み、コセールご飯釜が

場外展示されているのを確認しつつ

 

 

お向かいにある萬古神社にも参拝しつつの

 

焼き物まっしぐらな1泊2日の出張を無事に終えたのでした

 

本当はですね

朝のハイライト

 

「A部店長の母オススメのおにぎりやさんで朝食」

 

という大きなトピックがまだあるのですが

さすがに書いていて自分が満腹ですのでまたの機会に

という訳で、2018年も最後の更新となりました

 

Allegory HomeToolsは年末年始

 

代官山本店

12月31日〜1月2日を休業

 

川崎アゼリア店

休まずに営業

 

となっております

 

深々と一礼をして入っていく2名の後ろ姿で今年を〆ます

 

今年も一年ありがとうございました

 

それではまた2019年に!

 

プレスかとう

 

 

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さすらいのうつわ屋 四日市へゆく・2018

写真 2018-11-13 12 52 51.jpg

 

先週はスタッフと共に四日市へ

 

実に7年ぶり

 

前回の来四(という言葉が存在するのだろうか)は2011年11月


店主と私の0泊1日、つまり日帰りの強行軍以来の訪問

 

ちなみに、2013年にもスタッフ達は来ていましたね

なのでAllegoryとしては3回目

 

今回の一行は私とスタッフ2名

代官山店のM久保さんと川崎店のA部さん

 

詳しい訪問記については

M久保さんがこれから載せていく予定なので

 

私はアザーサイド的なこぼれ話的な

 

しかも本編よりも先に出してしまうフライングでアレですが

 

ライブ感が信条の(え、いつから?)裏日誌としては

旅の余韻が抜けないうちに小出しにしていきたいと思います

 

さてさて

 

 

写真 2018-11-13 12 52 51.jpg

見覚えのあるお鍋たちが並んでいます

 

ここは、四日市にあるカフェBROOKさん

https://brook-japan.com/

 

写真 2018-11-13 13 05 36.jpg

 

カフェと雑貨店が一緒になった広い店内では

4th-marketさんの商品を扱っているほか

一部のメニューで器として実際にカフェで使用されています

 

土地勘の無い我々一行を駅まで迎えに来てくれた

4th-market のM崎さんとS藤さんにご案内頂きました

 

写真 2018-11-13 12 55 14.jpg

 

カフェにて自然な感じで使われていたクオリのマグ

 

お店であっても誰かのお宅でも

 

こんな風に日常に溶け込んだ風景に目がありません

 

写真 2018-11-13 12 53 39.jpg

 

こちらは物販エリアで自然な感じに店内を見ているA部さん

 

 

ちなみに、お昼もこちらのブルックさんで頂いたのですが

 

向かい合わせに列で座り

 

「なんか合コンみたいですね..」

 

「ほんとですね..」

 

と実に合コン的な初々しさで昼食を

 

日頃から頻繁にやり取りをしてはいても

実際にお会いするのはこの日が初めての面々

 

初めこそ人見知りを炸裂しながらも

次第に打ち解けうつわ屋のあるあるトークに

 

お互いのブログを

 

「読んでますよ」

 

「いえいえ私だって読んでますよ」

 

「いやいや私も・・」

 

と静かな応戦が行われつつ

うつわとは切って離せない「個体差」の話など

 

そして話題は、私が最近多用している匿名性のほぼ無いスタッフの呼び名に

 

「M久保って、あまり隠せてないですよね」

 

「A部、O舘に至ってはむしろこの方が読み書きがスムーズなのでは」等々

 

M崎さん、S藤さん

大いなる振りだと解釈し、偽匿名にてご登場頂いております

 

写真 2018-11-13 13 07 52.jpg

 

そしていざ事務所へと車に乗り込むと

 

荷台に無造作に置かれた土器的なものが気になる

 

「これでチャイを飲んで、その後に地面に叩きつけて器を割るんですよ」

 

なんてワイルドな..

さすが陶器の街....

 

と早速うつわ度MAXになる一行でしたが

 

よく聞けばインドの風習だそうで

https://etours.world/india/features/chai

 

お出かけした際に飲んだ時のを載せてあったそうです

 

逆に安心しましたけど

いつもそんな飲み方をしていたらすごすぎる

 

そして到着した4th-marketさんのスタジオ

写真 2018-11-13 13 28 53.jpg

柔らかな光がたっぷり入る中

見覚えのあるうつわ達がぎっしり

 

ここでどんなお話を伺ったのかは

本編に続くとして、、

 

少しだけチラ見せ

 

写真 2018-11-13 13 29 16.jpg

 

この秋の新商品として加わった

ロティのグリルキャセロールS

 

入荷したての新商品を使って

こんな使い方あんな使い方などレクチャー頂きました

 

そう、あのロティグリルキャセロール

小さいサイズができたんですってよ、奥様

 

写真 2018-11-21 14 45 12.jpg

 

これがいつものロティ

 

写真 2018-11-21 14 43 59.jpg

 

こちら小さいロティ

 

大きいサイズに慣れている私は

初めてこのSMALLを見た時、可愛さに思わず唸りました

 

写真 2018-11-21 14 45 22.jpg

 

すっぽり収まる入れ子サイズ

親子使いも良さげ

 

まだオンラインには入荷していないのですが

店頭には並んでおります

 

4th-market さんのブログで紹介されていたのを

 

最後にそっ

https://4thmarket.wordpress.com/2018/10/24/roti-grill-casserole-s/

 

AllegoryがOPENした時には既に

このロティグリルキャセロールという商品は存在していたので

 

10年を過ぎてのタイミングで

新しいサイズが出たということになります

 

続けている中で色々思う事って確かにある

 

もう少しここがこうだったら

もう少し大きかったら小さかったら

 

長く使い続ける中で生まれたニーズを

検証して、ブラッシュアップして、また新しい商品を作る

 

このロティグリルキャセロールのSが生まれた背景は

私が好きな4th-marketそのものだなぁと

 

オーブントースターに入れられているSサイズを眺めつつ

そんなことを考えていたのでした

 

といった感じで1日目は過ぎ

 

夜は今日の出来事を皆で咀嚼しながらこんな物を食べたのでした

 

写真 2018-11-13 19 34 23.jpg

 

カプレーゼと思いきや

チーズがマスカルポーネでふんわり甘い

 

毎度のごとく、お皿の裏側チェックから始まって

終始そんな話ばかりしていたのですが

 

普段あまり笑わないで有名なA部さんが

泣きながら笑っているのを見れたのがこの夜のハイライト

 

何の話かというと箸の話です

 

そして何故か翌朝

一行はA部母のお薦め朝ごはんを食べに出かけるのですが

 

その話はまた来週にでも

 

東北在住のA部母がなぜ

四日市のお薦め朝ごはんを知っているのか

 

果たしてそれは本当に美味しいのか

 

朝みんなちゃんと起きれるのか

 

いくつかの疑問を残して来週に続く

 

最後におまけ

 

前回の四日市訪問の過去記事、おさらいにどうぞ

 

http://ura-allegory.jugem.jp/?day=20111125

http://ura-allegory.jugem.jp/?day=20111202

http://ura-allegory.jugem.jp/?day=20111216

 

 

それではまた来週!

プレスかとう

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整いました

JUGEMテーマ:キッチン雑貨

写真 2018-07-25 16 20 38.jpg

 

いやー、このところ暑かったですね

 

今週の月曜は1年で最も暑い日「大暑」でしたが

文字通り大いに暑かった

 

昨晩は夜中にスコールみたいな雨が降り

朝になったら嘘のように乾いて

 

日本てこんなだったかしら、、と

今日は幾分かは楽ですね

 

さておき、何が整ったかというと

フランスからの荷物です

 

写真 2018-07-25 15 54 41.jpg

 

ガラスも殺菌消毒し

ついでに日光消毒もし

 

写真 2018-07-25 16 21 47.jpg

磨けば光るものは磨き

 

ぼんやり私が写り込んでいますね

こわい

 

このエンブレム型のトレー

めっちゃかわいくないでしょうか

 

写真 2018-07-25 16 05 40.jpg

 

店頭に並べる準備を進めて参りましたが

ようやくメンテナンスも終了

 

ちなみにこれはパンを入れるブレッドバスケット

そしてパンくずを払うブラシ

 

このブラシを買ったお店のおじさんから

 

「バナナたべたら?」となぜか勧められ

フランスでフリーバナナ体験

 

写真 2018-06-24 12 35 56.jpg

荷台に腰かけて素直に食べたのいい思い出

 

バナナ越しに見える黒いパーカーの人が

そのおじさん

 

写真 2018-07-25 16 21 04.jpg

クラシックな形のブラシ

レストランなんかでたまにくずを払ってくれるあれ

 

もちろん普段のお掃除に使ってもいいと思う

何気にテーブルの上って埃っぽくなるものです

 

写真 2018-07-25 16 19 08.jpg

毎回人気のある銀のプレートもいくつかあります

 

バンブーの鞘がついたミニナイフは

チーズ用に良さそう

 

写真 2018-07-11 14 12 26.jpg

毎回欠かさずに探してくる鳥モチーフ

かつ、小さきもの

 

とにかく細工がこまかい

とにかく手に取りよくよく見て欲しい

 

彫って、削って、繋いで、嵌めて

作れって言われても私はむり

 

ぱかっ

写真 2018-07-11 14 12 41.jpg

 

ピルケースかな

アクセを入れてもいいと思う

 

今回はこれ、というものになかなか巡り合えず

鳥、、、鶏でもいい、、トリ、、と

ぶつぶつ言いながらマーケットを回っていたら目が合いました

 

鳥好きな方に使って欲しい

 

根拠はないけれどお守りのようになるかも、なんて思う

 

写真 2018-07-25 16 09 48.jpg

花器はいつも真っ先に売れていくもの

 

ピューターも好きな方多いです

 

手前のカップはスタッフの森久保さんが

 

「これでワインとか飲みたいナァ」

と言ってました

 

いいと思う

 

陶器の花器、どちらも好き過ぎて泣ける

 

写真 2018-07-25 16 11 54.jpg

好き過ぎて、爪の色も服の色もこんな

いやこれはたまたま

 

実は背の低い方の花器

前回フランスに行った時に買ってきました

 

でもなんとなく売りがたくて

手元に残しておいたもの

 

今回マーケットで背の高い方を見つけた時

ふたつ並んでいる絵が浮かんで

 

帰ったら、あれもお店に出そうと

 

物にもタイミングがあって

欲しい時、手放す時、手元に来るとき

 

上手く言えませんがこの花器は

そろそろだよ、と言ってるような気がしました

 

写真 2018-06-25 9 16 16.jpg

 

 

行きは大きなリモワの中に小さなリモワでマトリョーシカ

 

写真 2018-06-25 9 20 38.jpg

 

帰りはこんな風に詰め込んで

大切に運んで参りました

 

もちろんオールハンドキャリー

オールメンテナンスバイかとう

 

二行目のはなんとなく言いたかっただけ

 

これらは全て古いものですが

生活に1つ取り入れることで日常が少し新しくなるような

 

旅の気分もちょっと感じてもらえるような

そういうものを選んできました

 

お値段もかなり頑張った...んではないかと

 

一番値の張る物で背の高い花瓶の、6480円!

とだけこっそりお伝えしておきます

 

来週の水曜日、8月1日にお店に並びます

ぜひ、見にいらしていただけら

 

それではまた来週!

プレスかとう

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続々とprogress

写真 2018-07-11 13 47 22.jpg

 

先週ちらりしたフランスの古いもの

本格的にメンテナンス中です

 

なので続きのprogress

 

今日はシルバーのスプーンのお手入れを

 

写真 2018-07-11 16 11 01.jpg

 

洗浄して柔らかい布で拭いた後は

ポリッシュで丁寧に磨きます

 

磨くという行為全般が好きなので

この作業は全く苦になりません

 

少しづつ輝きを取り戻していく過程は

新しい物には無い魅力かなと

 

カトラリーはお店で新品を色々と扱っているので

あまり買ってくることが無かったのですが

 

今回はちょいと良い出会いがあったので、少しだけ

 

写真 2018-07-11 13 47 49.jpg

 

marketで銀食器を中心に出していたお店のおじさんが

私が触っている物の傾向を見ていたのか

「これはどう?」と出してきてくれたのがこちら

 

クリストフルでは個人的に、曲線の少ない

clunyというモデルが好きで自分も使っているのですが

 

おじさんが差し出したのがまさにそのclunyのスプーン

 

Cluny(クリュニー)という名前は

中世のクリュニー修道院にちなんで命名されたもの

18世紀の荘厳なムードが漂う形をしています

 

海外のカトラリーって

気に入っても少し大きいことありませんか?

 

私はあります

 

ディナーフォークやスプーンだと

サーバーですか?と思うようなものもあったりして

 

でもこのスプーン、大きさがちょうど良かったんです

 

長さ約17cm

 

ディナースプーンでもデザートスプーンでもない

スープスプーンの丸さはないと

 

帰ってきて色々調べていたら

AIR FRANCEのファーストクラス用に作られた物でした

 

機内食用に少し小さめにしたのかもしれませんね

 

1990年頃まで使われていたようなので

それほど古いものではありません

 

 

そういえば確かにこのAFという刻印について

おじさんが指をさして何かを言っていた

 

クリストフルだよというのは理解できたが

きっとこの事を言っていたんだな

 

何せ価格の交渉は指談(指で数字を提示)

あとは相づち全てAh bon. だけで乗り切る私です

 

でも直感でこれ良さそうということはキャッチしたので、そこは褒めて欲しい

 

こんな経緯で、クリストフルのスプーンも並ぶ予定です

 

AIR FRANCEは今回の渡仏でも乗りましたし

 

グッズも好きで前回の買い付けの時も

ひっそりとエコノミークラス用のカトラリーなんかを買ってきてました

 

ちなみに前回の買い付けはこんな感じ

http://ura-allegory.jugem.jp/?eid=271

 

なんとなく縁のあるものが集まってくるものなのですね

 

アンティークまでいかなくても

少し古いものをテーブルに取り入れてみたい、とか

 

夏場は冷たいスープなどに添えて

 

意外とカレースプーンにも良さそうです

 

準備は着々と進んでいますので

もうしばらくお待ちくださいね

 

それではまた来週!

プレスかとう

 

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有田から

10月に訪ねた有田にてオーダーした器が到着しました

うっきうきで紹介します

心情的には「うきうき」の更に上をいく
「うっきうき」を使っているあたり
私の高めテンションをお察し頂けたらと

紹介しきれていなかった旅日誌の有田編も絡ませつつ、で

おもむろに風景から

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ここは有田にある泉山磁石場

有田焼の原料になる陶石が採れます

中央付近、土肌がむき出しになっている所が
山を切り崩して陶石を採掘していた跡(現在は休鉱中)

江戸時代初期の1616年(元和2年)
朝鮮人陶工・李参平により発見され
日本で初めての陶磁器が誕生した、という歴史ある場所

有田焼、発祥の地といっても良いのかと

骨董好きにはたまらない、
いわゆる古伊万里、初期伊万里と呼ばれる多くも
ここ泉山の土で作られているそうです

と、お勉強の後に向かったのは
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大日窯さん

創業から50年以上
土から絵付けまでを4人で行う窯元です

工房を見学させて頂いた後
作品を見せてもらうなり、もうため息
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良すぎた
ごく控えめに言っても最高でした

土の色、絵付けのセンス、呉須の色味
初期伊万里に通じるような温かみのある図柄

見れば見るほどにじんわり欲しくなる

ロックオンされ動けなくなる者、一名(私)
やばい、超いい、の2word 連呼の者、一名(店主)

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このお皿は先程見学した泉山の土で作られています

休鉱中で原料が手に入りにくいうえ
成型、焼成時に割れなども生じやすく扱いが難しい土とのこと

ここ有田でも今では
泉山の土を使った焼物は少なくなってきている中

の、敢えてのこの土

私は土の良し悪しを語れるほどの経験はありませんが
それでも、手に持った時に感じた「なんかすごく良いぞ」という感覚だけは強烈に覚えているのです

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ちなみに

右側のもこもことした図柄が描かれているお皿
ひと目見てすっかり心を持っていかれたのですが

Allegoryで扱うのはどう?普段使いの域を出るかな?と
要・検討な雲行きでした

けれども気に入りすぎてこの前から動かず
というか動けず

仕入れないのなら今ここで買おうかと
珍しくうだうだと悩んでいた私


(うだうだ)

チラッ(店主を見る)


(うだうだ)

ちらちらっ(再び、見る)


「・・いきましょう(俺だって本当は欲しい)」

と、店主の男気が光った一枚がこちらになります


独特の淡い色合いは合成の呉須ではなく
天然黄土とコバルトの大日窯自家製調合の呉須を使用したもの

泉山の土がもつ柔らかな白磁に
これまた淡い呉須と赤絵が映える

ちなみに、釉薬も全て天然の素材を用いた自家製

より天然原料にこだわって作られることで
初期伊万里を感じさせるのだそうです

なんともいえない色
実物はこの200倍は素敵なので鼻血注意です


こんなそば猪口も
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年越し蕎麦をこれで頂くとか

想像しただけで粋
粋以外の何者でもない

ある意味ご褒美
大人だけのお愉しみ的な商品かもしれません

なので、入荷もごく少数

作るのに大変な手間と労力がかかる為
一度に沢山作れる数もごくわずかなのです

お正月を迎える前に
今年一年のご褒美に

そんな気持ちでオーダーしてきました

個人的に、これをお店で扱えるというのが既に
私の今年一年のご褒美なんではないかと

そんな気持ちですらあります

最後に工房に飾られたこちらを

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岸田君のお墨付きも添えておきます

裏日誌でもたまにくるりの曲を引用したりしてましたが
思いがけずに有田で遭遇した爪痕に
さずが岸田くん、と勝手に信用を深めたのでした


年の瀬に、良いうつわが入荷しました
魂のこもった仕事を沢山の方に見ていただきたいです

それではまた来週!
プレスかとう

 

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フランスの蚤の市から

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フランスで買い付けてきた古い物

メンテナンスをしつつ準備をしていましたが
少しづつお店に並べています

今回は代官山本店と立川LIMITED店
2店舗にて展開します

こちら、ひと足先にお店に出している立川店の様子
thumbnail.jpg
2.jpg

見に行った店主によると

「超いい感じで並んでた」らしい

店頭の写真をいくつか撮って欲しいと
幸太くん(a.k.a アレゴリー貴重な男手)に頼んだら

思いのほか沢山の画像が来ました
ありがとう幸太くん(業務連絡)

上の2枚だけでしれっと済ますには心が痛むので

コラージュしてみた
IMG_3125.PNG
調味料が入っていた缶は
ペン立てやカトラリー入れに

レリーフの細やかなトレーにはアクセサリーを

程度の良いカップソーサーは
深いグリーンが現行品には無い雰囲気かなと

木のフレームは立川の店長からのリクエスト
店長の顔を浮かべながら集めてきました

全ては紹介しきれませんが
続きは店頭にて

お次は本店

今日のTOP画像は
本店で展開する「鳥もの」

看板鳥がインコですからね

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プレイスマットやチョコレート型、ペーパーナイフなど


「鳥・・・鳥はおらんかね・・・」と

ぶつぶつ呟きながらマーケットを回っていたアジア人女性は私です


あとはこんなタイルモザイクの鍋敷きとか

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こういうの一つ混ぜると
食卓が華やかに、且つぐっとこなれた感じになるので

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スタック鍋乗せても良い感じ

本店の店長からのリクエストだった
シュガーポットも素敵なのがありました

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綺麗なクリスタルに銀の蓋
スプーンも付属して程度も良好です

状態からすると倍ぐらいの値段で出しても良いかな・・と
思わないでもないですが、ちゃんとアレゴリー価格にて


あとは恒例の「小さいシリーズ」
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小さいナイフ、小さいベル、小さいガラスのカップ・・

特にベルの小ささよ

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ライターが超巨大なのではありません
ベルはかとうの中指の関節一つ分くらいです

でもちゃんといい音鳴る


小さすぎて店の中で行方不明にならないだろうか
それだけが心配

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朝の7時頃から並ぶマーケット

眩しい朝日とキリっと冷たい空気の中で掘り出し物を探します

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こんなに沢山あっても

状態、デザイン、価格
全てのバランスが取れた物はそう多くないのです

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ガイドブックに載っているようなマーケットではなく
ここはローカルな人の集まる場所なので
見渡す限り日本人は私だけ

「よくこんなとこ来たね・・」と言われながら買い付けは進む

疲れた時はパンです
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街角のパン屋のクロワッサン
もはや神がかって美味しい

歩き回って疲れた身体に染み渡るバターと小麦の底力よ

そして何気なく買い物に来たムッシュー

ボーダーのバスクシャツにデニム、手にはカゴ
これでバゲット買いに来るなんて

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ほ、ほんとうに居るのね
妄想の中のパリジャンは居るのね

と、心の中で静かに歓喜したのでした

地味に細々と続いている海外買い付けシリーズ
続けているのには意味があります

商品名を入れたらネットで大概の物が手に入る時代
もちろん便利で私も大いに恩恵を受けているのですが

決して分かりやすい場所でもないこのお店に
わざわざ足を運んで下さる方に、ネットで探せない何かを、と

新しい物と古い物を組み合わせる自由を
味わってもらえたらな、と

遠い地で、誰かの手の中で
大切に使われてきた物が海を渡り東京へ

時間を経てきた物だけが持つ独特の空気

使い込まれた形跡、擦れや傷
それを補って余りある佇まい

蚤の市でお気に入りを探す喜びを
少しでも味わって頂けたらこれ幸い

どうか良い出会いがありますように


それではまた来週!

プレスかとう













 

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ディープ !!波佐見/後編

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引き続き、波佐見

先週は「案山子の写真が多すぎます」と
店主に叱られ(あれでも省いたのに)

波佐見は長崎県なのに、
なぜか佐賀県を連呼し御指摘を受けるなど(修正済)

わかって頂きたいのは全て
ディープな波佐見を少しでも伝えたい気持ちゆえ

今日は真面目に書きます
いえ前回も超真面目に書いてました

そんなわけで、いざ後編

少し前から展開している一輪挿しのシリーズ
こちらも波佐見焼
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Beaker + Frasco
で、ビカスコ

釉薬のグラデーションの美しさと
実験器具のようなフォルムの面白さ

あと名前つけた方のセンスにリスペクト

このビカスコを作っている窯元さんへもお邪魔しました
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奥のほうに見えるのが、まだ本焼成前のビカスコ
これに釉薬を掛けて焼くと製品になります

型を作る人、生地を作る人、釉薬をかける人
ひとつ一輪挿しにはたくさんの手がかかっていて

お店で扱う商品が、どんな場所でどんな風に
どんな方々の手によって作られているか
これが知りたくて、いつも産地へ向かっています

アレゴリーで扱う商品は

いつもの暮らしに馴染み、無理なく買えるお値段で
というのがモットーなので

良いけど、ちょっと高いなァ・・という物は
けっこうシビアな目線で不採用になります

これいいじゃん!
値段もいいじゃん!!

超いいじゃん!!

とならないと、なかなか店頭にたどり着かない

オープンして7年ですが
その辺は頑固に変らない気がします

その代り、扱うと決めた商品については
できるだけ理解を深めてしっかり売っていきたい

ゆえの出張、旅日誌なのであります

真面目か

たまにはまじめに書かないと
てな感じで

小さく、家族で運営されているような窯元から
大きな工場を持つ窯元まで

それぞれの特性や得意分野を聞きながら回ること4社


並ぶ道具に惹きつけられたり
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広大な工場にときめいたりしながら
時間は過ぎていきます


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窯元を回りながら、気になる商品のチェックも欠かさず

出して頂いたコーヒーのうつわが気になって
その場でオーダーを

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向うから撮影しているのは
先週も登場の小柳さん

色々な配色があるマグのシリーズも
これからお店に並ぶ予定です

この他にも買い付けや別注の相談もしてミッション終了

小柳さんのご好意で、やきものの里へ
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古代から現代までの色々な窯12基が再現された公園
うつわマニアにはたまらない(かもしれない)場所です

見晴らし良い高台に広がるジブリのような世界に
思わず写真を撮る弊社代表

旅日誌に誰に頼まれるでもなく付いてくる集合写真
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広大な風景を背中に、、、と引きすぎました
そして肝心な時にいつもピンの甘い私の愛機GR

左に写っているのが、この日まるっと我々を案内してくれた
小柳さん。男前を写しきれなかった自分の腕前に歯軋り。

日も暮れて来た所で、そろそろ波佐見編はフィナーレに


・・と見せかけて本日のデイープ波佐見


先週紹介した冊子「ディープ!!波佐見町」
もちろん出発前に熟読して行った訳ですが


面白すぎる

FACEBOOKでつながらなくてもだいたい知り合い

これもしかして「悪そうなやつはだいたい友達」
を超えるパンチラインなのではないかと

そしてこれ

小柳さんも


「ほんとに至るとこに落ちてますよ」

「あと雨が降ると出土します」

出土!!

じわじわ来る



本当に普通にハマ(底の部分)などが落ちているのでした

大げさでなく、DEEP波佐見

堪能しつつ、良い出会いもありつつ
実り多い出張となりました

実は、この後には翌日のリアル有田編がまた続くのですが
これにて一旦完結

入荷している波佐見焼はおかげさまで好評につき

本店だけでなく、川崎店と立川店でも展開しておりますので
そちらもよろしくどうぞ

それではまた来週!

プレスかとう

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ディープ !!波佐見/前編

佐賀空港を出るとそこには広大な平野

見渡す限りの空と田園風景に車を走らせ
店主と波佐見・有田に出張へ

波佐見焼

長崎県波佐見町が発祥の磁器

アレゴリーでもオープンから
こつこつ展開していましたが、最近特に人気が高め

ひと足先に入荷した波佐見焼のうつわ達も早速人気な様で

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特徴的な形のプレート
丸型は無く全て長方形なのが男前

中間色+白と黒
表情のある釉薬

こういうスモーキーなトーン
今まであまり扱っていなかったかも

取っ手のない湯のみのようなマグは
アレゴリーの別注で作っていただきました

ふふふ、別注ですの

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マグカップから取っ手だけを外したもの

例えると、お寿司屋さんでお茶飲むような寸胴のあれ
でも寿司ネタが書いてないやつ・・

以前からそんなのを置きたかったのですが
なかなかこれぞ!が無く

通常付いている取っ手を外して頂くことで
ようやく理想的な「あのマグ」発売と相成りました

私はグレーを
カーキのようにも見える渋い色
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そりゃ勿論シリーズで揃える


気に入った物はきちんとラインで使ってみる派

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朝食に抜群

湯呑的なマグも非常に調子良し
スタッキング出来るのもまた愛し

かとうの自腹でドン、はさておき
話を波佐見へ戻します

何やら素敵なスペースにて店主が打ち合わせを

背中は今回波佐見を案内してくれた
アイユーの小柳さん

築100年を経過している建物を生かした
ショールームのロフトにて何やら楽しそうな密談が

こちらの詳細はまた追って

さて旅日誌といえばのB級グルメ的昼食
今回は私が密かに(そして勝手に)食べる気満々だったこちら

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トルコライス
もちろんお皿は波佐見焼

ご飯の面積がかとうの顔くらい
炭水化物+肉の逞しいプレート食

気になる方はこちらどうぞトルコライスwiki 

おなかも満たされた一行、いざ工場へ・・
の様子は来週の後編でご紹介するとして

噂のディープな波佐見について少々

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車を走らせていると目に飛び込んで来る案山子(かかし)


コメッシ...


「かかしフェスティバルがあるんですよー」

さらり説明してくれる小柳さん


かかしフェスティバル・・・

シュール

シュールしかない

かかしに遭遇する度
そっと車の速度を落としてくれる小柳さん

優しさしかない
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これ夜に一人で見たら悲鳴上げるやつ

もちろん案山子
DEEP

そして連れられて行ったのは、棚田
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美しや

おぉー・・と感嘆の声を上げて眺める我々に


小柳さんが一言
「次の棚田サミットはここで開催なんですよ」


棚田・・サミット・・
コンテンツが豊富すぎる波佐見町

これでした http://www.yukidaruma.or.jp/tanada/


ふと目線を落とすと
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ここにも案山子を確認

抜かりなし

DEEPなループです

だってこんな冊子作ってるんだもん

旅のガイドブックの一歩内側をゆく・・って

これを波佐見町が発行してるあたり深い
デイープ名乗るだけある

控えめに言っても超面白いです

どう面白いかは来週詳しく
どうしても中身が気になる方は、少量ですがお店にご用意しています

デイープ波佐見・前編はこの辺で
また来週!

プレスかとう

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硝子を学びに・前編

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「ガラスはね、流動体なんですよ」


こんな会話で始まったアレゴリーの硝子見学

久しぶりの旅はショートトリップ
というか都内。not 旅

これまでも、陶器やタオル、金属にコーヒーなど
お店で扱う様々な素材や製品について学ぶ為
各方面へ出かけて来た私ですが、硝子はお初

知ってそうで知らない、知らなそうで勿論知らない
DEEPな硝子の世界へいざ行かん

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今度新しく取り扱いが始まる美しい多面体のグラス

こちらを手掛ける吉沼硝子さんにお願いして
硝子を学びに江戸川区へ

ご挨拶も早々に、のっけから「流動体」

一見すると固体のようであるが
硝子という状態は実はものすごくゆっくりと
でも確実に動いて(変化して)いるらしい、というお話

初耳。いえ、初耳というより
そういう認識をしていませんでした
固形と思いますよね、なんとなく

あと、その話になった途端に
店主が「そうそう、流動体なんすよね!!」
と急に前のめりになり、それにも軽く驚く私
ナショナルジオグラフィック的探究心半端無い

隠しきれない少年の心を持つ弊社代表を横目に
ガラスの勉強は続きます

少年の心、そしてガラスとくれば
私の脳内BGMはこれ一択、KinkiKidsで「硝子の少年」

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はい、これは制作過程で出たガラスの破片

再び溶炉で溶かし「種」と呼ばれる状態になりリサイクルされます

確かに高熱で溶かして形作るのだから
流動体と言われれば納得がいく

ずっと同じように見えるガラスのコップも
実は目に見えないところで少しづつ変化しているということ

「暫く使わないでいるとガラスのコップが曇ることがあるでしょう?」

と言われて激しく納得

あれは経年によって、ガラス原料の中のソーダが表出して起きる現象なのだそうです

ただし、目に見えて形が変わるというような事はなく
100年、1000年という時間をかけてほんの少し、変化するという程度

人類であるところの私たちには到底目にすることが出来そうにない、遥かなお話なのでした

さてこの日、9月に入ったとはいえ残暑の残るある金曜日
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ここは職人の皆さんが所狭しと仕事するガラス工場

1400℃の溶炉の周りは
一言で表すと「暑」そのままです

燃料は24時間燃え続け、夜の間はガラスを溶かすため
更に1500℃まで温度が上がります

その火の加減をする「蒔入れ」という存在を知り
なんだか痺れる

温度管理にも職人技が光るのかと、私のメモには興奮気味な「マキイレ!」との記載が

吹いて形作ったり、切り子に模様を入れる以外にも
様々な人が関わってガラスが作られている

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腰をかがめて溶炉の中から種を取り出す人
それを受け取って、吹く人

それぞれに担当があり、分業制で黙々と制作されていきます

私はこの日、初めてガラスを吹くところを見たのですが
想像していたよりも実にそっと繊細な按配で皆さん硝子を吹くのでした

、、、と

書いていたら見学した日の興奮がどんどん蘇ってきてしまい
自分でも引く程の長文に・・

いつも記事をアップしている水曜日を超えて
日付が変わってしまいました

という訳で、硝子を学ぶ・前編はここまで
後編につづく

それではまた来週!
プレスかとう

 

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Coming Soon・・・
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先週の水曜当番をお休みし、行ってきました愛媛県

写真は松山空港にそびえていた砥部焼きのタワー
(の、ようなもの)

松山といえば砥部焼、そしてアレゴリーではテッパン人気の
タオルの産地、今治があるのです

今回の旅は、欲張ってその両方の産地めぐりや
工場見学、窯元訪問をしようというもの

弊社代表(兼 全日程運転手)
弊社プレス(兼 ずっと助手席に乗ってる人)

上記2名にて行ってまいりました

初日はまず、空港から車を走らせることおよそ1時間半

タオルと言えばMade in Imabari の今治へ

ここでは、タオルの糸の段階からの製造工程や
精錬、染色の様子までみっちり見学

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工場入口の巨大な糸巻きを前に1枚

後姿からして既に
「なーるーほーどー!」な気配を出している弊社代表(右)

と、この日付っきりで案内してくださった近藤さん(左)

タオルに関しては
また日を改めてじっくりご紹介する予定です

理由は2つ

ここで過ごした時間が濃密過ぎて、
ちょっとまだまとめきれないのがひとつ

今お店で展開している商品内容を改めて見直し
新規投入を検討しているタオルを絶賛お試し中なのが、もうひとつ

上記が整い次第、ブログでご紹介したいと思います

ちなみにアレゴリーで扱っているタオルは
2015年1月現在、全て今治産ですYo

今治タオルに関しては、過去のエントリー
タオルをめぐる冒険 でも書いているのでどうぞ

そんなタオルとみっちり向き合った初日を終えて
2日目、砥部焼の産地である砥部町へ

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砥部焼伝統産業会館

なんとなく、なんとなーくですが
こういう公営の資料館的な場所って正直、結構退屈だったりしませんか

ふーん、ってさくっと一周して終了、的な

この伝統産業会館はちょっと違う

砥部焼きの歴史にはじまり全窯元の代表作の展示や
さらには砥部焼にとどまらず、全国各地の焼き物を実に分かりやすく解説まで

スタッフを連れて研修に来たい・・とつぶやく店主
同感です。ほんとうにわかりやすいんだもの

こんなに充実した展示で大人300円
CPの高さたるや!!

砥部町に行かれたら是非、是非に

店主も私もすっかり虜になってしまった ヴィンテージの砥部焼

「伊予ボウル」という名前も含めて
かなり心を持っていかれたお品がこちらになります

正直欲しい、集めたい・・
でも手を出したら危険な予感しかないのでぐっと我慢

こんな骨董も混ぜたテーブルスタイリングが似合う大人を目指したい

で、砥部焼って何なのよ、という方はこちらを
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久しぶりの加藤の足元パトロール
松山出張はアディダスのスタンスミスでございました

いや砥部焼でしたね。上記に補足すると

約230年の歴史を持ち、昭和51年に国の伝統的工芸品に、
平成17年に愛媛県の無形文化財に指定された歴史ある焼き物なのです

ざっくりいうと、白地に青(呉須と言います)で
手描きの図案で描かれたもの





こんなのが代表的

お隣の香川県、いやうどん県でブレイク中の
讃岐うどんのどんぶりも砥部焼が多いそうです

そんな砥部焼の伝統を受継ぎつつ
新しい作風で作陶されている窯元さんへ

はい、ここから今日のハイライト

ばん!
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ばばん!!

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ばばばばん!!!!

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って、最後のはなんか普通でした・・


逆光につつまれる代表
「俺のシャツのシワが目立たないよう撮ってよ」

なかなか難しい注文をつけます

無理でしたシワ写ってたごめん・・

日々うつわに囲まれて仕事をしている筈の我々も
「欲しー!欲しー!!」とはしゃいだ品々

がつんと、がつんとオーダーして参りました
早ければ2月中には入荷が始まるかと

こちらもお店に並んだ段階で改めてご紹介しますね

乞うご期待、カミングスーーーーン

新年一発目の旅日誌
なんだかダイジェストみたいな内容になりました

そして、会社のHPでも告知していますが
今年も始まりました、ecute品川!

品川に続き今年の春は、
ecute立川(再び!)池袋パルコ、福岡と限定SHOPが続きます

今回買い付けた商品も勿論限定ショップにも並びます
沢山の方に見て頂けますように!

さて最後に個人的なお知らせ

来週の水曜28日は出張の為、加藤はお店番をお休みします
先週に引き続き、不在がちな1月ですがお許しを・・

お店は通常通り絶賛営業しております
品川へ代官山へ、是非お立ち寄りを

留守の代わりに、わくわくするような何かを探してきますのでお楽しみに!

それではまた、再来週に
プレスかとう
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