代官山で器や生活雑貨を扱うアレゴリーホームツールズと母体の株式会社アレゴリーにまつわるいろいろをプレス兼水曜日当番が気まぐれに綴る裏業務日誌。

硝子を学びに・前編

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「ガラスはね、流動体なんですよ」


こんな会話で始まったアレゴリーの硝子見学

久しぶりの旅はショートトリップ
というか都内。not 旅

これまでも、陶器やタオル、金属にコーヒーなど
お店で扱う様々な素材や製品について学ぶ為
各方面へ出かけて来た私ですが、硝子はお初

知ってそうで知らない、知らなそうで勿論知らない
DEEPな硝子の世界へいざ行かん

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今度新しく取り扱いが始まる美しい多面体のグラス

こちらを手掛ける吉沼硝子さんにお願いして
硝子を学びに江戸川区へ

ご挨拶も早々に、のっけから「流動体」

一見すると固体のようであるが
硝子という状態は実はものすごくゆっくりと
でも確実に動いて(変化して)いるらしい、というお話

初耳。いえ、初耳というより
そういう認識をしていませんでした
固形と思いますよね、なんとなく

あと、その話になった途端に
店主が「そうそう、流動体なんすよね!!」
と急に前のめりになり、それにも軽く驚く私
ナショナルジオグラフィック的探究心半端無い

隠しきれない少年の心を持つ弊社代表を横目に
ガラスの勉強は続きます

少年の心、そしてガラスとくれば
私の脳内BGMはこれ一択、KinkiKidsで「硝子の少年」

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はい、これは制作過程で出たガラスの破片

再び溶炉で溶かし「種」と呼ばれる状態になりリサイクルされます

確かに高熱で溶かして形作るのだから
流動体と言われれば納得がいく

ずっと同じように見えるガラスのコップも
実は目に見えないところで少しづつ変化しているということ

「暫く使わないでいるとガラスのコップが曇ることがあるでしょう?」

と言われて激しく納得

あれは経年によって、ガラス原料の中のソーダが表出して起きる現象なのだそうです

ただし、目に見えて形が変わるというような事はなく
100年、1000年という時間をかけてほんの少し、変化するという程度

人類であるところの私たちには到底目にすることが出来そうにない、遥かなお話なのでした

さてこの日、9月に入ったとはいえ残暑の残るある金曜日
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ここは職人の皆さんが所狭しと仕事するガラス工場

1400℃の溶炉の周りは
一言で表すと「暑」そのままです

燃料は24時間燃え続け、夜の間はガラスを溶かすため
更に1500℃まで温度が上がります

その火の加減をする「蒔入れ」という存在を知り
なんだか痺れる

温度管理にも職人技が光るのかと、私のメモには興奮気味な「マキイレ!」との記載が

吹いて形作ったり、切り子に模様を入れる以外にも
様々な人が関わってガラスが作られている

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腰をかがめて溶炉の中から種を取り出す人
それを受け取って、吹く人

それぞれに担当があり、分業制で黙々と制作されていきます

私はこの日、初めてガラスを吹くところを見たのですが
想像していたよりも実にそっと繊細な按配で皆さん硝子を吹くのでした

、、、と

書いていたら見学した日の興奮がどんどん蘇ってきてしまい
自分でも引く程の長文に・・

いつも記事をアップしている水曜日を超えて
日付が変わってしまいました

という訳で、硝子を学ぶ・前編はここまで
後編につづく

それではまた来週!
プレスかとう

 

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