代官山で器や生活雑貨を扱うアレゴリーホームツールズと母体の株式会社アレゴリーにまつわるいろいろをプレス兼水曜日当番が気まぐれに綴る裏業務日誌。

うつわ男子 vol.11



今年も残すところあと1日

長らく旅に出ておりました裏日誌も今年最後の更新となりました
そんな節目に相応しく、大変レアな人がお店に来ていたのでご紹介

M氏

一応社内のひとです
アレゴリーのHPを作っているとても偉い人

表向きは名乗れば皆が平伏す(らしい)会社で仕事をしている為
「とにかく忙しいらしい」というふんわりした情報しか無いのですが

この日は、およそ一年ぶりくらいにふらりと来社
入ってくるなり第一声が

「代官山に出来た蔦屋書店てどこです?」
久しぶり!とかじゃないのね本屋なのね

いいよいいよ、ここ最近30回ぐらい聞かれたから
上手く案内できるよ私

さておき

そんなM氏はいつもカメラをぶら下げています
トレードマークというのはこーゆうこと


このアウターは店主からM氏へと引き継がれた年代物
2人は大学の先輩・後輩なのです

ちなみにこのアウターは店主が学生時代にバイトしていた
ミリタリーの聖地・上野の中田商店で購入したもの

2人の友愛に乾杯
そしてM氏の物持ちの良さに一同敬礼!



肝心のうつわを手にするも上着にピントが合いすぎて手元がブレてすいません
手にしていたのはこちら



4th-marketの新作 ユウゲの湯呑
他に飯椀や丼、皿など一連のシリーズがあります

上手く伝わるか不安ですがこの湯呑み、少しだけくびれのある独特のフォルム
マットで少しだけざらっとした質感が大人っぽいです

ちなみにユウゲという名前は「夕餉」から
晩御飯、と呼ぶよりも少し風情がある呼び方




飲む真似して!と言ったら

期待以上にほっこりした表情を頂いてしまいました
空気感がもはやAround60レベルです




M氏の名誉の為に言いますが

実物はおじいちゃんぽさなど無く、むしろ少女漫画
更にはいくえみ稜の描く漫画に出てきそうなナイスガイなので念の為

M氏ありがとうございます
強引に色々させたのに嫌な顔ひとつせず感謝感謝

次に会えるのはいつだろう
激務につき身体だけは大切にして下さいね

・・・という訳で

今年もそろそろ締めくくり
最後に昨日の弊社忘年会の模様でも載せて終わりにしたいと思います

場所はお取引先でもある渋谷の名店「やきとん大地」
http://www.yakiton-daichi.com/

渋谷の真ん中にこんな良い空間があることは本当は秘密にして
箪笥の上の小箱にでもしまっておきたいのですが

ブログを読んでいる人にだけこっそり教えますね
このお店を知るだけで一年間ブログを読んだ甲斐がある位です

お箸や木のスプーンなどAllegoryでもお馴染みのアイテムや
グラス類などをお店で使って頂いています



ひとり毎に小さなコンロが置かれて鍋を頂ける素敵なシステム

奥に見えますのはAllegoryの若いチーム
コバヤシさん(左)とムラカミさん(右)



梅入りのお出汁で頂くしゃぶしゃぶ

忘年会続きで胃と肝臓を負傷していたチーム大人(店主と私)には
染み入る美味しさです



哀愁が・・・・


昨年の今ごろは若いチームもまだおらず
大人チーム二名の非常にアダルトなお店でしたが

2人の加入(25歳と20歳)でお店が劇的に若返りを遂げました
そんな4名での忘年会にしみじみと喜びを感じつつ迎えた年の瀬

今年は色々ありました

色々、と一言で片付けられないくらいの、いろいろでした

言いたいことや言わないこと、胸の内には沢山ありますが
それぞれがそれぞれに考えて悩みながら歩んだかと思います

店主も私も東北生まれ
暑苦しい郷土愛は内に秘めつつ

うつわ屋はうつわ屋の仕事で
来年もきっちり、頑張りたいなと思う次第です

今年も一年ありがとうございました
Allegoryに関わりのある全ての方に感謝を込めて!



ムラカミさんのピアス

「YES」

イエス!

それでは良いお年を!


プレスかとう

うつわな人たち comments(0) trackbacks(0)
さすらいのうつわ屋 四日市へゆく 〜最終話・寄り道純情編〜


もう飽きたよ

そう思った画面の前の貴方
大丈夫今回で最後です

もっと読みたいという器ホリックの方
大丈夫たぶんまた書きます

YKI24(四日市24時間の略)も残すところ数時間
今回は移転した4th-marketの事務所訪問から〜



カフェみたいな雰囲気の事務所にはお馴染みのプロダクトがずらり
何気なく貼られた写真も良い感じです

そして何より、ここには私の大好きな4thのMさんが居るのです



美女......

しかも声がまたいいんですよね
鈴がなるような優しい声

お店で電話を取った時に、偶然Mさんからだったりすると
アイスで当たりくじ引いたような気分になります

回りくどい表現しましたがそのくらい嬉しい気分になるんです



 
もれなく店主も嬉しそう
私と話す時にはあまり見せないキラースマイルを連発しております

ここは4th-marketの皆さんが集まって会議をしたりする場所でもあり
あの商品たちはここで生まれることも

もっとゆっくりしたかったのですがこの時点で既に日が暮れてきており
後ろ髪を引かれるようにして退散

Mさんありがとうございました

最後に向かったのはTOJIKI TONYA




お土産を渡す弊社代表
大人の背中





人気の「リーン」シリーズも並んでいました
このネイビーとキャメルの色合いがとても好みです



でかっっ


私の足元との比較でなんとなく大きさが伝わりますでしょうか
こちらは業務用なので、一般に販売されているものではないのですが

他にも気になるアイテムがいくつかあり
冬を乗り切るのに活躍しそうなアイテムも仕入れてきましたがそれはまた改めて




ちなみに自宅の一部を改造した「陶庵」というギャラリーカフェ
奥様の淹れた美味しい珈琲をいただけます

駆け足でお邪魔したTOJIKITONYAさん
ありがとうございました!


さて忙しくも充実した四日市を後に一路東京へ


さて

最後の写真から夜の匂いがふんわりするのにお気づきでしょうか?
そう、この時点で19時

夕飯に立ち寄ったドライブインでご飯を食べた後
疲れと満腹感で今日1の眠気がうつわ屋に忍び寄ります

危険を察してフリスクなどを買いに席を立ち戻ると



スヤスヤ・・・


無防備に眠るうつわ屋(33歳)
正面から捉えたザ・寝顔を見たい方は個別に声をかけて下さい

この後フリスクを大量摂取しながらのDETH OR DRIVEを繰り広げ
無事に帰宅しました

お忙しい中、快く訪問を受けいれて頂いた四日市の皆さま
そしてパンチの効いた美味しさで私達を包んでくれたとんてき

改めてありがとうございました


長旅を1人で運転し持病の腰痛を更に悪化させてしまった店主
なんと声をかけて良いのかわからないけれどもお疲れ様です

読んでくださった皆様も長い旅日誌へのお付き合いありがとうございます

来週は今年最後の更新
お馴染みうつわ男子で締めたいと思います


ではまた来週!

プレスかとう



さすらいのうつわ屋・旅に出る comments(0) trackbacks(0)
さすらいのうつわ屋 四日市へゆく 〜4th-marketを巡る旅・後編〜
 

さすらいの旅シリーズも中盤

もしかして期待している方がいるといけないので先に言います

流れ的にここらで皆をあっと驚かす事件とか起きたら楽しいのですが
残念ながら特に起きません

ちなみにこれを書いている今日もまた店主は四日市へ旅にでております
前回の強行軍で痛めた腰をひきづって今度は新幹線で

旅日誌もそろそろ飽きてくる頃かと存じますので
写真多目でテンポ良く行かせていただきます



昼食後に向かったのは山口陶器さん

下に↓ちょうど写っているスティルクのライン(縦にストライプの模様のマグ)
このような細かな加飾も自前でこなす窯元さんです




「あの水色の・・」と指名買いも多いスティルクシリーズはここで作られています




工房での仕事を終えてから自分の作品の窯入れをしていて
2日寝ていない、という職人さんの背中

カッコ良す

と、

その奥に「ん、んっ?」というリアクションで何かを見ている店主



奥はシャトル窯

釉薬をかけて手前の棚に並べ窯入れします
棚ごと動いて窯に入って行く様がシャトル的なのでシャトル窯と呼ばれています





作業している姿がとても素敵だったのでつい何枚も何枚も写真を撮ってしまいました

たて彫りを施している所です



じゃんけん風に撮らせて頂きました
案内してくださった山口さんの、手

ありがとうございました!

そして山口さんに連れられて車を走らすこと10分
4th-market 最後のピース 三鈴陶器へ



三鈴陶器さんは土鍋を得意とする窯元さん
4thだとコセールやフエゴなどの鍋シリーズを手がけています

タイミング良くトンネルに入っていく所に遭遇



手前から入って奥に出て行くトンネル窯
レンガで出来た長いトンネルの中を列車のように進んでいきます

奥に炎が見えますか?
見ての通りとても暖かいです



焼きたてホヤホヤの鍋に手をかざして暖を取る弊社代表(腰痛持ち)

ほんとうに暖かいんです



事務所にて三鈴さんの、手
ぐわしっ的な感じでお願いしました

沢山の鍋が並ぶ、全国3000人(推定)の土鍋女子垂涎の事務所にて
しばし歓談の後三鈴さんともお別れです

駆け足で回ってきた4つの窯元もこちらで最後
制限時間ギリギリで四日市クエストも終了!といいたい所ですが

今日のミッションはまだあとふたつ
次なるポイント、移転した4th-marketの事務所へ向かうのでした



この時点で既に夕方4時
本日中に東京へ帰れるのか?!

早起きと長い運転で疲弊した店主の体内電池は持つのか
FBで出張を実況している私の携帯電池は持つのか

様々な謎を抱え、次週感動のフィナーレへつづく
ちょっと少年漫画風に次回予告したけどどうかな・・

改めて山口さん、三鈴さん、工房の皆様
快く見学と取材に応じていただきありがとうございました

ではまた来週

プレスかとう
さすらいのうつわ屋・旅に出る comments(0) trackbacks(0)
雑誌とか雑誌とか美味しいイタリアンとか、など


2回続けて四日市日誌だったので今週は中休み
たまにはきちんと本職のメディア関係でも

最近4th-marketや「あの網」などが
素敵に掲載されていることが多いのでちょっとご紹介します


TOPの画像は「憧れのあの人の愛用キッチン雑貨 お取り寄せ帳」
という本から


エッセイストの甲斐みのりさんが紹介しているページです


 
大好きなスタック鍋も

やはり蓋をお皿代わりにするのはテッパンなのですね
鍋にスープ、皿にパン、というのは我が家でも登場率高め

この「憧れの〜」という企画
カバンの中身見せて下さい!に通じるものがあるような

素敵な人の使っているものが見たい、という乙女心
どんな風に使われているか気になる、うつわ屋ゴコロ



こちらは少し前のCASA BRUTUS
オカズデザインさんの愛用品としてスタックカップ

使い込まれたこの感じ・・たまらん

行儀良く物撮りされた「商品」より使い込まれた「道具」としての写真の方に
何しかぐっときてしまうのは私だけではない筈



こちらもCASA BRUTUS
金網つじ、ストリートへゆく

こんな光景に道端で出くわしたら多分私卒倒するので誰か助けて下さい




文具コーナーからはサークルスタンプ
「暮らし上手のかくし味」という本で即席の紙ランチョンマットに押す提案です

いいアイディア!インクの色でだいぶ遊べそうです

他にも素敵なページが沢山あるので
また機会を見てご紹介できればと思います

WEBで簡単に商品が探せる世の中ですが
雑誌を捲って好きなものを見つける楽しみも捨てがたい

印刷された紙の質感やインクの臭いと一緒に
写真を撮った人の想いが伝わるような気がするんですよね

なんつって、暑苦しい雑誌愛を語りだすととまらなそうなので
今週のおまけへ参ります



ばばーん

効果音にバリエーションが無くてすいません
いつものですね

先日江東区森下にOPENしたイタリアン「TOMINO」
トミーノ、と読みます

イル・ギオットーネ→タツヤカワゴエの料理長を経て
オーナーシェフの石田智人さんがオープンさせたお店です



トミーノはイタリア修行時代の呼び名だそうで
この店名に使ったタイルはその修行中に買ってあったもの

このエピソードだけでごはん三杯食べられそうです
素敵なタイルなので行かれたら是非近くでご覧下さい

店主と一足お先にレセプションにお邪魔させて頂いたのですが
写真を撮るのもままならない大盛況



かろうじて撮影に成功したお料理

このうつわをはじめ、グラスやカトラリーなどをAllegoryで担当させて頂きました



裏ブログ定番の「見えそうで見えない」ポートレート

ちゃんとお顔も撮影したのですが、横に移っている店主が
ちょっとよそ見してたり、ボンヤリしてたり

言い訳しましたが、要は私がきちんと押さえられていなかった為
今回は自粛です

いいい石田シェフごめんなさい
沢山撮ったのに!

このコックコートもイタリア修行時代のコート
レセプションの日だけ、これを着てるんです!とのこと

初心を忘れず真摯に向き合う姿勢が本当に素敵で
ゆっくりご飯を食べに行こうと誓って帰ってきました

改めて石田シェフ・お店の皆様本当におめでとうございます!

お店は都営新宿線・大江戸線の森下から徒歩5分
下町さんぽがてら是非どうぞ

http://tomino-casa-n.com/


来週からは、再び「うつわ屋旅に出る」後編
4th-market の新しい事務所などレアな画像も出るとか出ないとか

それではまた来週!

プレスかとう
かとうのつれづれ comments(0) trackbacks(0)
さすらいのうつわ屋 四日市へゆく 〜4th-marketを巡る旅・前編〜
 

先週に引き続き、さすらいのうつわ屋・旅シリーズです

私が時折90年代のドラマを引き合いに出す事をご存知の方は
かなりこのブログを読み込んでいるとお見かけします

トレンドは「相棒」かもしれないけれど、私は断然「さすらい」派
今後の展開により、はぐれたりあぶなかったり、色々する予定

という訳で、今週はいよいよ4th-marketを巡る旅
先週紹介した「南景窯」さんの続きから

さて、のっけから質問すいません
TOPの画像は何に見えますか?



正解は、電気釜の内側に張り巡らせた伝熱線でした
蓋を閉めて通電して焼いていくのですね

店主曰く「こんな窯初めて見た」そう
私は単純に「なんか美しい・・」と完全に素人目線のコメント

南景さんは4thではぺルナシリーズやリークシリーズを手がけています



焼き上がった商品の並ぶ棚には見覚えのあるものがずらり

この光景を目にする度「全部下さい!」と吠えそうになるのを何度こらえたか



出荷を待つ商品が仕分けられる棚
我らが「アレゴリー行き」も発見してちょっと嬉しい

こんなうつわ達
どんな人が作っているのかな?と気になりますよね

皆さん恥ずかしがりやな為、遠目の写真が多いので
せめて、せめてのファンサービスを!と



手、いただきました

ものづくりをする手、土をさわる手
この手で作られ、梱包され、お店に商品が届きます

南景窯の皆さんありがとうございました!

そして、荒木さんに誘導されて車を運転すること10分
到着したのは・・・



竹政製陶さん


・・・・・屋根が広い

全景を撮影しようと引いていくうち道路に出てしまい
うっかり車に轢かれるところでした


ここでは竹内さんに案内してもらいます


裏日誌恒例の背中シリーズ

うつわの未来について語る男たち
右が竹内さん、左は工房内に興味深々の弊社代表



これは施釉をしている所

作業がスムーズに進むように
次の工程を担当する職人さんの元へラインで運ばれていきます



このいかしたロゴは「ペタライト」

萬古焼は土鍋をはじめ耐熱陶器が有名ですが
このペタライトの含有率が高いので耐熱性に優れているんですね

調べてみたらパワーストーン(長葉石)でもあるらしい

ということは、ペタライトを含む萬古焼きを沢山扱っているアレゴリーは
もしかしてパワースポットなの?

話を戻します

竹政さんは、鋳込みが得意な窯元さん
4th-marketではロティシリーズなども手がけています


青空の下で乾燥中のロティ・シチュー鍋

なんか可愛いでしょう
キュンとしてしまいました


そしてこんなものも


昔使われていたトンネル窯の煙突

小さい頃はよく登ったもんよ、と竹政さんのジブリ的幼少期のお話を聞いたり
他にも興味深いこと、モノが沢山ありました

そんな竹政さんの、手


ラグビーをやられていたそうです。プチ情報
この手でロティやポトフシリーズなどが作られています


そして竹政さんに連れられて行った先は・・・

お昼ごはん!!

空腹の為またもや無言気味になっていたうつわ屋二名もV字回復
頂いたのはもちろん、四日市の誇るB級グルメ「とんてき」です



とんてきは甘辛いたれで味付けした豚肉を陶板で焼く四日市のソウルフード

「俺、今日アレゴリーさんとここ来るって知ってて一昨日も来ちゃった」
と素でとんてきを愛していることを伺わせるコメントにはじまり

「疲れたら食べたくなるもんね〜」と
次々にとんてき愛を口にする4thの皆さん

B1グランプリって、最近の人気で後から作られた物も多いと聞きますが
四日市生まれ四日市育ちがここまで愛しているなら、正真正銘ご当地グルメ

ちなみに、先ほどまでお邪魔していた竹政さんと、後半に登場の三鈴陶器さんは
B1グランプリ応援隊として、先日の兵庫大会にも同行されていたそうです

ごはんが進む、美味しいとんてきでした

来年はめざせグランプリ
アレゴリーも微力ですが応援します!

食べるのに夢中すぎてせっかく4thのメンバーが大集合していたというのに
写真が一枚もないことに気が付いたのは東京に戻ってから

無念です
どれだけ腹ペコだっていう

そんな訳で、四日市の旅も中盤
来週は一度休憩をいれて、また後半に続きます

改めて、快く取材に応じて頂いた南景窯さん、竹政製陶さん
ありがとうございました

それではまた来週!

プレスかとう



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