代官山で器や生活雑貨を扱うアレゴリーホームツールズと母体の株式会社アレゴリーにまつわるいろいろをプレス兼水曜日当番が気まぐれに綴る裏業務日誌。

時を経る
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アレゴリーがオープンした時から取り扱っている
4th-marketの耐熱陶器のうつわや鍋

オーブンも電子レンジも
直火でも調理が出来てそのまま食卓にも出せる

でも、直火で調理するとなると気になるのが焼けや焦げ

お買い物の際にも
「白はやっぱり、、焼けの跡や汚れが目立ちますか?」

という質問を多く頂きます

単刀直入に言うと、答えはYES
茶色や黒のものに比べて、白は焼け焦げが目立ちます

写真は私が2年程使っているポワレのフライパン
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お店がオープンした頃に初代を購入し
愛用のあまり欠けてしまった故、買いなおした二代目

この焦げた様子が、何を隠そう気に入っています

焦げ付くとわかっていても、やはり白を買ってしまう
いやむしろ、少しづつ焼けていく様子が好きだ、愛おしい

こと、このフライパンに関して加藤は白派を貫いております

水曜日、お店に立っていて色々な方と話していると
この「焼け焦げフェチ」思ったよりいる。なかなかいる。

もちろん

汚れが目立ちにくい、気にせずに使える、という理由や
単純に濃色が好きだ!という茶色派も根強く

人気は五分五分と言ったところ



あなたは白派?茶色派?って

きのこの山とたけのこの里、さあどっち?みたいな・・
どっちも好きに決まってるだろ、みたいな・・ね

答えは無いんですけども
どっちも良さがあるし、デメリットもある

白はね、やはり見栄えが良いんです
食材の色が映える

だけど、その分焼け焦げは目立つ

茶色は、どっしりしていて重厚感があるんです
ただ、例えばマッシュルームのアヒージョとかだと
全体に茶色っぽく同化してしまう場合あり

でも、炎の跡は目立ちにくい

どちらを選ぶかは、使う人の気分次第
人生は小さな選択の連続であります
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2年前は汚れのないまっさらなフライパンでしたが
こんな感じに、いっちょまえの風貌になってきました

(酔っ払った勢いで激しく冷蔵庫にぶつけてしまった)
先代のような目に合わせない様に注意しながら使っております

焼け跡も含めて道具
その過程を楽しみたい方なら、白い耐熱陶器もまた良いもの

お店にも使用経過の見れるサンプルを用意しているので
興味のある方はスタッフに聞いてみて下さい

ひさびさ、おまけ

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先週、金沢へ行く用事があり
近江市場で買ってきた加賀野菜

どこかへ行ったら、なるべく市場に行きます
その土地の人の食べている物や相場もわかるし、楽しい

帰ってきてからも、しばらく食材と向き合うので
旅の余韻を楽しめます

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金時芋は蒸してバターを

新鮮なカブやラディッシュはバーニャカウダ

芽キャベツはシンプルなソテーで

もちろんフライパンはこれ
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今年はもう食べ収めたと思っていた芽キャベツ
東京より少し寒い金沢にはまだありました

一緒に行っていた人が市場を眺めて
「北上していくと季節に追いつくね」とぽつり

ほんとうにそうだ
季節に追いつく、追いかける

なんと美しい表現だろうと感動し
そしてものすごく納得したのでした

過ぎていく時間をフライパンに見る
過ぎた春を取り戻し、フライパンでソテーした週末でした

季節は梅雨へ

不安定なお天気が続きますが
白か茶、迷ったらアレゴリーへどうぞ

ではまた!

プレスかとう
 
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サンフランシスコの休日
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美しい唇である為には、美しい言葉を使いなさい
美しい瞳である為には、他人の美点を探しなさい

オードリーヘップバーンの言葉です

美しい言葉を心がけているのになぜだろう

唇が、荒れる

そんなあなた(そしてもれなく私)
強い味方、あります

elizabeth W from サンフランシスコ
シンプルなパッケージのオーガニックなリップバーム

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ゼラニウム、ペパーミント、ローズマリー
タンジェリンにラベンダー

5種類の香り

ゼラニウムとかローズマリー
ちょっと他に無い香りのラインナップ

もともとが老舗の香水専門店と聞いて納得
香りにこだわりがあるのですね

蜜蝋やホホバオイル、ヒマシ油にシアバター
天然の保湿成分に精油の香りと成分

使ってみましたが、すっきりした香りが良いのと
ベタベタせず適度に硬度のある使用感が好みでした

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このブランドのフィロソフィーは

「フレグランス×デザイン」

こだわりを感じるパッケージデザインは
創始者の1人でもある、元建築家のアルバート・ニコルスによるもの

製品と共に、パッケージまでを全て
サンフランシスコの自社工場で生産しているそうです

ちなみに、ブランドネームである
「エリザベスダブリュー」は
アルバートの曾おばあちゃんである
エリザベス・ワイトマンに由来しています

彼女は荒々しい開拓時代、農場での厳しい生活の中で
(それは決して豪華とか立派とは言えなくても)
クラッシックかつシンプルで上品という「こだわり」を
実生活の中で追い求めた人だったそうです

その血を受継いだアルバートもまた、生活に拘りを持ち
このブランドを立ち上げる経緯にもなったとのこと

素敵なエピソードです

正直、ブランド名に曾おばあちゃん・・
というくだりからしてずるい

シンプルでセンスの良いデザイン

曾おばあちゃん、あなたの曾孫は頑張っていますよ、と
日本の空の下、誰に頼まれるでもなく勝手に報告

同じシリーズのヒーリングサルヴもあります
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なにそれ、と聞かれる前に答えましょう

疲れたとき、気分転換したい時
ちょっと首元やこめかみ塗ると、スーッとして気持ちがいい

そういうものがこのボトルに入っています

長い時間PCに向き合って仕事をされる方など
デスクに置いておくと良いのではないでしょうか

リップと同じ、シンプルでユニセックスなデザイン
男性のデスクにあっても違和感なさそう

さてさて、リップ

オードリーへのリスペクトを込めて
美しい言葉を心がけつつ、お手入れもしなくては

そして美しい唇を手に入れるのだ

宣言したところでまた来週

今週も水曜日は本店にて店番します
よろしくどうぞ

プレスかとう
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リン凛

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今日は風が強いですね

先ほどW杯のメンバーが発表されたので
誰かとその話がしたくてたまらない

既に発表されている
世界各国の代表についても話したくてたまらない

非常に堪らない気持ちを一旦棚にしまって
今ブログを書いています

さてさて
今年の風鈴が、入荷しました

最近、天気の良い日は窓を開けているのですが
窓辺にてそよそよと佇んでおります

江戸風鈴

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透明の宙吹きガラスにアコヤ貝の組み合わせ
風が吹くとまさに「チリン〜」と爽やかな音

職人によるひとつひとつ手作りの風鈴です

特徴はやはりここ

鳴り口、と呼ばれる部分をわざとギザギザに
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これが貝と摺れた時に綺麗な音が鳴るのだそう

コップの飲み口の様につるんとさせては
滑って音がしないのだとか

なるほどのギザギザ
実によく考えられている

もいっちょギザギザ
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100年以上の歴史がある江戸風鈴

遥か昔からこんな工夫されていたかと思うと
ちょっと鳴ける、いや泣ける

先人の知恵に頭は下がるばかりです

もう1つは小田原風鈴

火鉢や仏具の鈴から
国会議事堂で議長が使用する振鈴まで

様々な鋳物を作ってきた小田原鋳物の技術を受け継いだこの風鈴
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ガラス製の江戸風鈴と比べると
「リーン...」と細く穏やかに鳴るイメージ

お寺で聞く鐘の音で心が落ち着くのに
少し似ているかもしれません

お寺と言えば

江戸風鈴の起源を調べていたら
風鈴の由来は中国の占風鐸(せんふうたく)
と言う道具が起源という一説がありました

占風鐸は竹林に下げて
風の向きや音の鳴り方で物事の吉凶を占う道具

日本へは仏教と一緒に渡来し
お寺の四隅にかかっている風鐸に名残があります

風鐸のガランガランと鳴る音が厄除けとして使われ
その音が聞こえる範囲の住民には災いが起こらないと言われたとか

強い風が運んでくる疫病などから守る魔よけ
それが転じて暑気払いの道具として定着したと

正直、風鈴と聞いてもですね

漠然と「窓辺で可愛らしい音をたてるもの」
程度の認識でした

でもどうやらこれは奥が深い

風というのは昔から
様々な所で様々な意味、役割を持っているのですね

背景を知ると俄然、音色を聞くのも楽しい

大好きなwikipediaにこんなのがありました
日常生活音の中で聞こえる風鈴の音(音が出ます)

なごむ・・

あと、本当にちゃんと涼みます
視覚と、聴覚、あと触った触覚で
体感温度、マイナス2度くらい(自分比)

暑い夏を迎える前にどうぞ

それではまた来週!

プレスかとう

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続・続・花と暮らす
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続・続・・っていつまで使い続けて良いのだろう
まあ2回までだよね、普通に考えて

こんにちは、水曜当番です

でも実は月曜日の夕方に書いている事が多いこのブログ

なので、最新の肩書きは厳密に言うと
プレスと水曜と月曜ちょっと当番、ということになります

今日は母の日も近いし花と花瓶を
カーネーションだけじゃね、という親孝行の皆さんに向けて

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ミルクガラスみたいな乳白色のデコールピッチャー ¥3024

垂れる花やグリーンを入れると映えます
春ならチューリップも良く似合う

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ずっと定番で扱っているスペインのリサイクルガラスベース

書きながら店主に「オランダだっけ?」と尋ねたら
即答で「スペインッ!!」と斬られました

そう、スペインのリサイクルガラス(自分の為に復唱)

色々なサイズとか形がランダムに入荷しているので
好きな形を見つけた時が買い時

この小さめのベースは、数本のお花を飾りたい時に

ガーベラ、安定の可愛さ
いつでもどこでも手に入る良さ、というものもある

大きめのベースにはやはり大ぶりのグリーンを

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これはグニユーカリ
香りがね、素晴らしいよね

窓辺に置いておくと、風が吹いたタイミングで良い香り

このシリーズは、ほんとうに沢山の形があるので
きっと好みのものがあるのではないかと

価格も¥700〜¥3000台まで、全体的にお手ごろです

そろそろ、母の日の本命をば
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いえ、今までのがそうでないという訳では全然ないですよ
でもこれが今年の私的リコメンド

灰釉の一輪挿しシリーズ From波佐見

淡く美しいグラデーション
出来れば手にとって見て貰いた

お店にあるガラスベースはなんとなく
「頂いた花束を飾る」というイメージ

でもこれは「自分の為に花を買って飾る」イメージ
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大小組み合わせても◎

あと店主が
「花が無い時でもいけんじゃね」
と呟いてましたが、確かに

ただこれだけ飾ってあっても大丈夫な気がする

それぞれの色の名前がまた良くて

淡墨、桜、木蓮、金花茶
日本語の、四季の美しさを感じます

どれがどれかは、各自お店で確認を
¥2000〜ご用意しています

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来週の日曜は母の日
お花と一緒に花器を贈る提案でした

親孝行は具体的に
これに関してはもう、いくら過剰でもやりすぎてもいい

お花が終わってもきっと
残った花器を眺めてたまに幸せな気持ちを思い出す

贈り物とはそういうものなんじゃないかと

GWなのでおまけ
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お向かいのcoccaさんの庭

眺めているだけで本当に幸せな気分になる
良い季節だなあ、と心から思う

お母さんにも自分にも
暮らしに花、心にも花を

花と暮らす
続きます

それではまた来週

GWもアレゴリーは絶賛営業中
水曜はいつもどおり店番します

プレスかとう
 
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