代官山で器や生活雑貨を扱うアレゴリーホームツールズと母体の株式会社アレゴリーにまつわるいろいろをプレス兼水曜日当番が気まぐれに綴る裏業務日誌。

江戸っ子

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本日の代官山も安定の暑さ

せめてもの涼感を求めて
今日は新しく入荷したガラスについて

見た目にも涼やかなそば猪口が入荷していました
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透明なガラスに乳白色で目にも涼やかなこちら
市松模様がうっすらと伝わりますでしょうか

これは乳白あぶりだし技法という
大正時代から続く伝統的な技法のひとつ

硝子の中に特殊な原料を入れてから急激な温度差を与える事で
乳白色に発色させ、色々な模様を浮かび上がらせる伝統工芸です

クリアなガラスの透明感も捨てがたいですが
こんな風に白が入ることで見た目にも涼しさが増すような

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市松・水玉・波柄
どれも日本古来の模様です

価格はそれぞれ¥2700-

不規則で少しいびつな模様に手仕事の機微を見る
これが均一的だとだいぶ印象が違ってしまうだろうな

めんつゆ的な色の濃い物を注げば
模様が更によく見えるのではないかと

一口大にカットしたすいかを少し凍らせて
ソーダを注いだりしても良いかもしれない

色のある何かを入れたらこのそば猪口はきっと楽しい

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伸びる影も独特

夜に灯りを暗くして
これでウイスキーを飲むのもいいかもしれない
夏の夜長、読書でもしながら

乳白と言っても、オパールのような感じ
光の角度によって見え方も違ってくるのがまた幻想的で

今までアレゴリーにあったそば猪口やガラス製品とは
また別の景色があるような気がします

一般にガラスの溶解温度は1200℃〜1300℃とも言われ
佇まいとは裏腹に涼しさとは無縁の工房で製作されます

この繊細さや涼感が実は灼熱の元で作られるというのが
ガラスの面白さでもあるんだなあ、と

メイドイン東京
江戸っ子なそば猪口

視覚と触覚、双方に訴えかける涼感をぜひ

熱い日が続きますが
あのテこのテで涼をとりつつ、過ぎ行く夏を楽しみましょう

さてさて、先日も告知しましたが
明後日31日、いよいよAllegory3つ目のSHOP
川崎アゼリア店がオープンします

http://allegorynews.jugem.jp/?eid=250

ただいま絶賛準備中〜
代官山とはまた趣きの違うお店になっていますのでお楽しみに

私も明日内覧会へ
来週には詳しいレポートもできるかと

それではまた来週!

プレスかとう

商品 時々レシピ comments(0) trackbacks(0)
お待ちかねの燕

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首を長くして待っていた物が入荷していました

あのKOP とか あの時計 の
GLOCAL STANDARD PRODUCTS

新潟県燕市で作った琺瑯のマグカップ

その名も「ツバメ」

ネーミングそのままの潔い黒
小さな燕のマークがワンポイント

しなやかな曲線を描くハンドル、好き過ぎる

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琺瑯といえば比較的丸っこいデザイン多めな印象でしたが
こちらはとても端正なルックス

繊細でいて無骨というのでしょうか
ホーローのぬくもりはあるけれどちゃんとカッコいい

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内側は白

この薄さはデザインとして勿論美しいのですが
それだけじゃないのがGSPのすごいところ

一般に琺瑯製品とは
鉄やアルミニウムにガラス質の釉薬をかけて作られます

鉄やアルミは錆水分や酸に反応して錆びるので
釉薬をかける前に錆止めを施す必要があり
そうすることで自然と厚みが生じます、それが
あの独特の「ぽてっ」とした質感にも繋がっている、と

このツバメのマグはベースがステンレス

錆止め不要なのと、直接吹き付けて塗装をしていることで
軽く薄く、美しい仕上がりになっています

ステンレスのホーローを作ることの出来る工場は
世界的にも大変少ないのだそうで

このツバメは、そんな貴重な技術を持つ
燕市の老舗の琺瑯工場さんで作られています

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同じ燕市で作られたステンレスのミルやドリッパーと一緒に

生まれ故郷が近いだけある
さすがの馴染みっぷり

俺ら燕市生まれ代官山育ち
金属製品はだいたい友達
口ずさんでいるかどうかはさておき

ホーローは匂いが付きにくく味質を保つ特性があり
本来の香りや味を楽しめるので珈琲にも向いています

陶器のマグとはまた違った質感
そしてこのまま直火にもかけられるタフさ

昨日一足先にこれを新商品ブログで紹介していた
まやちゃんも書いてましたが、これアウトドアにも良さそう

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店の中で最もアウトドアを感じるランタン横にて

安西先生、かとうはバスケではなくキャンプがしたいです・・
そしてこのツバメのマグで朝のコーヒーを飲みたい

余談ですが、背が高いことから
「かとうさん、バレーかバスケやってました?」と
人生の中でもう200回ぐらい聞かれていますがやってません

スラムダンクなら20回は読んでいます

ちなみに、店主はあまりそう見えないけど
その昔バスケットマンだったらしいです

思いのほかバスケットで広がってしまった
話を戻します。そして締めます。

このツバメ、サイズは二種類
価格は、Lが¥2160 Mが¥1944

ペアにしても良し
同じサイズで揃えても良し

こんなの欲しかった!という方がきっといるはず
端正なホーロー、ぜひ手にとってご覧下さい

それではまた来週!
プレスかとう
 

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今年も

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いよいよ本格的な夏が始まりました

せめて視覚だけでも涼
安直に風鈴を撮影してみる

見て涼しいし
ちりりりん、と鳴るその可愛らしさよ

こちらの江戸風鈴
http://ura-allegory.jugem.jp/?day=20140512

昨年は暑くなる前に売り切れてしまったのですが
今年は大丈夫

夏よ、来るなら来い

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そうそう

私の家のお向かいには
なかなか巨大なマンションがあるのですが

どうやら今年、そこにお住まいのどなたか
軒先に風鈴を吊るしたようです

ようです、というのはまだ実物を見ていないからで
窓を開けているとどこからともなく響く、ちりりーんという音

借景、ならぬ借音
勝手に和ませていただいています

けっこうしっかり聞こえてくるので
割と近めの方とお見受けする

夜風と共に風鈴の音
手元にビール
最高か

おかげで今年も風鈴を買いそびれそうです

にしても暑い
とりあえずこれでも見て涼んで下さい
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入口付近に展開しているガラス達
店内髄一のクールスポットです

はいもうひとつ

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クリアガラスをクローズアップ

少しは涼んでいただけましたでしょうか

風鈴もそうなのですが
ガラスも季節の商品

グラスなど通年お取り扱いのある商品もありますが
これだけ揃うのもやはり夏ならでは

季節と共に、お馴染みの商品が入荷してくるのは
変わらずに作ってくれている製造元があってこそで

風鈴もそう
変わらず作り続けてくれる職人さんがいるから
こうして今年も取り扱うことができる

新しい商品がどんどん入る、というのも楽しいですが
毎年変わらない商品を淡々と取り扱える
その静かな喜びもまた、尊いものだなあと

変わるもの、変わらないもの
このバランスは永遠のテーマかもしれません

変わるもの、といえば
また一つお知らせがあります

http://allegorynews.jugem.jp/?eid=250

代官山に続く2店舗目のAllegory HomeTools が
川崎アゼリア にオープンします

DELICHIKA というおいしいお店達に囲まれた立地に
スタッフはおやつの誘惑をかわすのが大変そうですが・・

代官山とはまた違う、楽しいお店になる予定
ただいま絶賛オープン準備中です

7/31 グランドオープン
どうぞお見知りおきを


川崎の店長になる佐野さん

ちょうどいたのでチラリパチリ
こちらもどうぞお見知りおきを!

佐野さんと一緒に働いてみたい
という方も募集しておりますのでぜひ

それではまた来週!
プレスかとう

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10周年 4th-market !! 後編

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今週も引き続いて、おめでとう4th-market 10周年

写真は窯元見学の時も載せましたが
陶器に釉薬がかかる前の様子

会場ではこんな写真も展示されていたそうです

色が無いだけで印象がだいぶ変わりますね
私はこの状態の陶器がわりと好きだったりします

はい、それでは先週の続き

窯元自ら手を動かしていたのは・・
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期待を裏切らず・・

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やはり土鍋で炊くごはん

白・米・万・歳!

土鍋ご飯を一度知ったらもう後戻りはできない・・
経験者は口を揃えます

窯元自ら炊き上げたごはんがこちら
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艶and艶

略してつやつや

写真から漂ってくる
「おいしいに決まってるだろ」感がすごい

土鍋ごはんをまだ経験していない方は
悪いこと言わないのでなる早での体験をお勧めします

他には、耐熱陶器の特性を生かしたこんな1品も

ノーチェ6.5吋プレート
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個人的にも愛してやまないこのお皿

耐熱陶器ですから
もちろん、直火・オーブン・電子レンジ 全てOK

その耐熱陶器のプレートにタルト生地を伸ばし
焼いた後に具財を乗せてそのままテーブルに出す、という

まさに理想的な使い方

仕込む、作る、食べる、を全て1皿で!
なんてすばらしいのだ

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のっている具はズッキーニを薄くスライスして
オリーブオイルや塩、パルミジャーノなどで和えたもの

お、おいしそうじゃないか・・
私の中のすぐやる課が即実行とタスクしました

すぐやる
今日ズッキーニ買う

実際に使うシーンを想定したイメージ写真や
耐熱陶器の特性を生かしたレシピなど
日頃から「使ってこそ」なうつわを提案している4thの商品

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お買上の際一緒にお渡ししているレシピカード

新商品と共に増えて
軽いレシピ本ができる量になりました

10年の積み重ねをここでも感じる

耐熱陶器の良さは、使い込んでいく中での
経年変化→フライパンの記事に書いたような 
なども含めて、使い込んでいく楽しさかな、と

道具だけでもないお皿だけでもない
お皿でも道具でもある、という不思議な存在だと思う

最初は、その多機能な感じを
「使いこなせるだろうか」と持て余していた私も

使い続ける中でなんとなく「コツ」が掴めてきて
これはひょっとするとこうなのでは・・・?と
仮説を元に新しい使い方やレシピが次第に浮かぶように
(6年かかってはいるけれど)

育つのはうつわだけでなく自分でありました


・・ってかなり壮大な話になってる!!

何が言いたかったかというと
10周年、おめでとうございます(普通か)
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これからも暑苦しく良さを説き
普及に努めてまいりますので

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最後に我が家の使用頻度の高いベスト4

奥の鍋二種は日々何かしらの調理に
手間の容器と取り皿は
自分で使うのは勿論のこと
何かおススメは?と聞かれたら迷わず挙げる物

使い勝手、価格、見た目
全て納得して人に薦められるものって
実はそう多くない

私がしているプレスという仕事は
平たくいうと「伝える」仕事だと考えているのですが

過不足無く、これは本当に良いよ!と
伝えられるのはとてもうれしいことでもあります

そんな訳で、これからも愛情深めに
4th-marketについてお伝えしてまいります

さておき10年、おめでとうございます
心から

それではまた来週!
プレスかとう
 

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10周年 4th-market !! 前編

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みんな大好き 私も大好き、我らが4th-market

今年でなんと設立10周年
おめでとうございますー!

6年前に代官山店がオープンした時からのお付き合い
アレゴリーではほぼフルラインを揃えて展開しています

私も窯元へ行かせて頂いたり
(お暇な方はどうぞ、窯元への旅の記録)
http://ura-allegory.jugem.jp/?day=20111125

もう4年前なのか・・・

スタッフ達も研修ツアーを組んだり
(続・お暇な方はどうぞ、スタッフ窯元への旅)
http://shop-allegory.jugem.jp/?day=20131213

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10周年を記念したスティルクの限定色
カップ&ソーサー

こちらは先駆けてお店で販売しております

そんな4th-marketの
10周年をお祝いする昼食会が開催されました

水曜だった為に私は参加できませんでしたが
弊社からも数名参加させて頂いたので、写真を交えてご紹介を

まずは、ずらりならんだ チャノキの急須を使って
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冷茶の入れ方のレクチャーから

茶漉しが底に付いた仕様なので
茶葉がうまくまわり美味しいお茶が入るこの急須

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急須で冷茶、という発想が自分に無かったので
氷の浮かんだ画像がちょっと新鮮でした

そして料理家の方がデモ形式でお食事を作ってくれます
4th-marketと言えば、の土鍋を始めとする耐熱陶器

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この日のメインは小ぶりな土鍋のカセロラを使用して
サーモンとトマトの蒸し焼き

焼く・蒸す・炒める・煮る
いくつものプロセスも鍋1つで
調理してそのままテーブルに出せる

書くと簡単だけど
これ実際に、ものすごく便利で楽ちん

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ゲストそれぞれ違う種類のお皿でサーブ
でも不思議とテーブルに統一感がでるのが4thらしいというか

違うシリーズ同士で合わせても違和感が無くて
あまり気を使わなくても上手くまとまるからすごい

さて、そんなテーブルの背後に人影が

見つめる弊社 長塚&澤岻(たくし、と読みます)
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窯元自ら何かの作業中です
コセールのご飯釜が見えるのでごはんかな?

と、投げかけた所で後半へ続く・・

店頭に並んでいる商品も
実際に使う様子や食材を入れた状態で見ると
活き活きしていて

やはり、うつわも道具も使ってなんぼ
日々の台所でがしがしと使ってあげるに尽きるなあ、と

改めて思うのでした

来週アップ予定の後半は
耐熱陶器の「焼く」機能を使った
真似したいメニューも登場予定です

Don't miss it!
と横文字に逃げた所でまた来週!

最後にお知らせ

LIMITED SHOPとして営業している
エキュート立川店ですが、ご好評につき営業が延長になりました

本店をご存知で立ち寄って頂いた方も多く
また、何度も足をお運び頂いている地域のお客様のおかげです
 
引き続き宜しくお願い致します

それではまた来週!

プレスかとう






 
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