代官山で器や生活雑貨を扱うアレゴリーホームツールズと母体の株式会社アレゴリーにまつわるいろいろをプレス兼水曜日当番が気まぐれに綴る裏業務日誌。

年末によせて2015
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今年も残すところあと一日

焦る・・

毎年同じこと書いてるなぁと思いつつ
結局今年も安定の、せわしない年末を迎えようとしています

年明けの立川LIMITEDのオープンから始まり
7月の川崎店、11月の渋谷モディLIMITEDのOPEN

その間にも、様々な場所でのPOP UP SHOP 開催と
Allegoryとしても色々なチャレンジをした1年でした

各店舗へ足を運んでいただいた全ての方
この場を借りてお礼と愛を

ありがとうございました

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これを書いている今は夕方の18時
おかげ様で今日もたくさんのご来店を頂きました


新年に向けて箸を新調される方

自分へ1年のご褒美に、とコーヒー道具を買われた方

友人への結婚祝いを選びにきてくれた友人

ご近所さんがふきんやほうきを買いに来る風景

缶切りやはさみ、栓抜きなどもよく売れていて
いよいよ年末だなあと思ったり

今日が彼女の誕生日なんですよ、と
二人でご来店されたカップルが選んだのは
シンプルで美しいカトラリーを一式でした

プレゼント用にラッピングをして
お渡しの際、店主と「HAPPY BIRTHDAY!!」とお祝いを

何ならバースデーソング歌いたい位でしたが我慢
マインド的にそのくらい祝う気合はあります


幸せそうなお2人を見ていたら
1年の疲れとか瞬殺で消えたような気がしましたが、それは気のせいでした

私の疲れはさておき、嬉しかったのは本当で

ただ物を売る、それを買っていただくという行為
それ以上の何かをいつもお客様に頂いているなあと改めて

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今年も(たぶん)無事に一年を終えることができそうです

皆様もよいお年を

代官山店は本日30日が年内の最終営業日
新年は3日12:00〜のオープンとなります

いつか使っていたいもの
いつも使っていたいもの

より良い生活に必要な何か
それを探す時の選択肢の1つとしてありたい

考え、選び、しつらえて
自分の思う理想に近づけること

来年もそのお手伝いができたらこれ幸いです

今年も1年間ありがとうございました
それではまた来年!

プレスかとう
 
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Very Merry...

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裏日誌をご覧のみなさま

Very Mery Xmas Eve
略してVMXE !!

もう一週間もすれば今年も終わり
行く年を惜しみつつ新年の準備をそろそろ

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新しい1年の始まりには新しいお箸

年始に箸を変えるのは
一年の無病息災を願って、という
お清めのような意味合いもあると聞いて納得

ちなみに、祝い箸と呼ばれている
両サイドが同じように細くなったお箸

片方は自分が口を付ける用
もう片方はその年の神様が使う用、なのだそう

確かにおせち料理も漢字で書くと「御節供料理」
やはり供え物として発祥なのだなあと

アレゴリーにも、越前塗りの漆や竹、栗、アイアンウッドなど
色々な質感、細さのお箸を揃えました

身体を作る一番は食事
その食事を口に運ぶ箸なので

新年を美味しく頂くための一膳をドウゾ
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おせちは作らないけどせめて煮物くらいは・・

と、大ぶりなお皿も探されている方が増えてきました

お手持ちのうつわとも馴染んで
だけど少し華やかさも欲しい

先週紹介した大日窯のうつわや
砥部焼の大皿などもお正月向きかな?

後はこんなリーフモチーフの鉢なども
1つでガラリと食卓を変えるはず

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団欒の時間に欠かせないもの

お茶とみかん
こたつもあったら最高か

年末はお茶を飲む時間も増えるからでしょう
急須や湯のみを見ている方も多い本日のアレゴリー

お酒を飲んだあとそのまま寝ない
温かいお茶を必ず飲んでから寝なさいよー、と友人が言うのですが

健康はそういう些細な工夫の積み重ねにあると
つくづく最近思います

さてさて

買うばかりでなく片付けも粛々と進めましょう
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水周りや台所はやはりピカピカであるべし

使い古しのスポンジでシンクやカランを磨いたら
新しいのに替えて新年を待つ

ふきんやまな板は漂白して、まっさらに

部屋の掃除が一通り終わったら
良い香りをひと吹き

左側に写っているリフレッシュウォーター
これがなかなかすごい

木曽ヒノキの天然の蒸留水をベースに
ローズやベルガモットなどの精油で香り付けを

消臭や除菌の効果はもちろん
植物の虫除けや潤いにもなる、ですと・・?

万能か

部屋にある植物にも使える
ということはもちろん
お子様やペットにも安心の
天然成分100%

買います
断固として今日私はこれを買います

年末に、部屋の窓という窓を開け放ち
ガラスというガラスをピカピカに拭いた後

これをシュッとひと吹きする楽しみを
今年の大掃除の糧にしよう

てな感じで今年も後わずか

買い残した物があればアレゴリーへどうぞ
大掃除のモチベーションが上がらないもどうぞ

年末は30日(水)までの営業となります
水曜日!!もちのロンで店番です

それではまた来週!
プレスかとう







 

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有田から

10月に訪ねた有田にてオーダーした器が到着しました

うっきうきで紹介します

心情的には「うきうき」の更に上をいく
「うっきうき」を使っているあたり
私の高めテンションをお察し頂けたらと

紹介しきれていなかった旅日誌の有田編も絡ませつつ、で

おもむろに風景から

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ここは有田にある泉山磁石場

有田焼の原料になる陶石が採れます

中央付近、土肌がむき出しになっている所が
山を切り崩して陶石を採掘していた跡(現在は休鉱中)

江戸時代初期の1616年(元和2年)
朝鮮人陶工・李参平により発見され
日本で初めての陶磁器が誕生した、という歴史ある場所

有田焼、発祥の地といっても良いのかと

骨董好きにはたまらない、
いわゆる古伊万里、初期伊万里と呼ばれる多くも
ここ泉山の土で作られているそうです

と、お勉強の後に向かったのは
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大日窯さん

創業から50年以上
土から絵付けまでを4人で行う窯元です

工房を見学させて頂いた後
作品を見せてもらうなり、もうため息
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良すぎた
ごく控えめに言っても最高でした

土の色、絵付けのセンス、呉須の色味
初期伊万里に通じるような温かみのある図柄

見れば見るほどにじんわり欲しくなる

ロックオンされ動けなくなる者、一名(私)
やばい、超いい、の2word 連呼の者、一名(店主)

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このお皿は先程見学した泉山の土で作られています

休鉱中で原料が手に入りにくいうえ
成型、焼成時に割れなども生じやすく扱いが難しい土とのこと

ここ有田でも今では
泉山の土を使った焼物は少なくなってきている中

の、敢えてのこの土

私は土の良し悪しを語れるほどの経験はありませんが
それでも、手に持った時に感じた「なんかすごく良いぞ」という感覚だけは強烈に覚えているのです

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ちなみに

右側のもこもことした図柄が描かれているお皿
ひと目見てすっかり心を持っていかれたのですが

Allegoryで扱うのはどう?普段使いの域を出るかな?と
要・検討な雲行きでした

けれども気に入りすぎてこの前から動かず
というか動けず

仕入れないのなら今ここで買おうかと
珍しくうだうだと悩んでいた私


(うだうだ)

チラッ(店主を見る)


(うだうだ)

ちらちらっ(再び、見る)


「・・いきましょう(俺だって本当は欲しい)」

と、店主の男気が光った一枚がこちらになります


独特の淡い色合いは合成の呉須ではなく
天然黄土とコバルトの大日窯自家製調合の呉須を使用したもの

泉山の土がもつ柔らかな白磁に
これまた淡い呉須と赤絵が映える

ちなみに、釉薬も全て天然の素材を用いた自家製

より天然原料にこだわって作られることで
初期伊万里を感じさせるのだそうです

なんともいえない色
実物はこの200倍は素敵なので鼻血注意です


こんなそば猪口も
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年越し蕎麦をこれで頂くとか

想像しただけで粋
粋以外の何者でもない

ある意味ご褒美
大人だけのお愉しみ的な商品かもしれません

なので、入荷もごく少数

作るのに大変な手間と労力がかかる為
一度に沢山作れる数もごくわずかなのです

お正月を迎える前に
今年一年のご褒美に

そんな気持ちでオーダーしてきました

個人的に、これをお店で扱えるというのが既に
私の今年一年のご褒美なんではないかと

そんな気持ちですらあります

最後に工房に飾られたこちらを

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岸田君のお墨付きも添えておきます

裏日誌でもたまにくるりの曲を引用したりしてましたが
思いがけずに有田で遭遇した爪痕に
さずが岸田くん、と勝手に信用を深めたのでした


年の瀬に、良いうつわが入荷しました
魂のこもった仕事を沢山の方に見ていただきたいです

それではまた来週!
プレスかとう

 

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フランスの蚤の市から

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フランスで買い付けてきた古い物

メンテナンスをしつつ準備をしていましたが
少しづつお店に並べています

今回は代官山本店と立川LIMITED店
2店舗にて展開します

こちら、ひと足先にお店に出している立川店の様子
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見に行った店主によると

「超いい感じで並んでた」らしい

店頭の写真をいくつか撮って欲しいと
幸太くん(a.k.a アレゴリー貴重な男手)に頼んだら

思いのほか沢山の画像が来ました
ありがとう幸太くん(業務連絡)

上の2枚だけでしれっと済ますには心が痛むので

コラージュしてみた
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調味料が入っていた缶は
ペン立てやカトラリー入れに

レリーフの細やかなトレーにはアクセサリーを

程度の良いカップソーサーは
深いグリーンが現行品には無い雰囲気かなと

木のフレームは立川の店長からのリクエスト
店長の顔を浮かべながら集めてきました

全ては紹介しきれませんが
続きは店頭にて

お次は本店

今日のTOP画像は
本店で展開する「鳥もの」

看板鳥がインコですからね

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プレイスマットやチョコレート型、ペーパーナイフなど


「鳥・・・鳥はおらんかね・・・」と

ぶつぶつ呟きながらマーケットを回っていたアジア人女性は私です


あとはこんなタイルモザイクの鍋敷きとか

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こういうの一つ混ぜると
食卓が華やかに、且つぐっとこなれた感じになるので

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スタック鍋乗せても良い感じ

本店の店長からのリクエストだった
シュガーポットも素敵なのがありました

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綺麗なクリスタルに銀の蓋
スプーンも付属して程度も良好です

状態からすると倍ぐらいの値段で出しても良いかな・・と
思わないでもないですが、ちゃんとアレゴリー価格にて


あとは恒例の「小さいシリーズ」
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小さいナイフ、小さいベル、小さいガラスのカップ・・

特にベルの小ささよ

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ライターが超巨大なのではありません
ベルはかとうの中指の関節一つ分くらいです

でもちゃんといい音鳴る


小さすぎて店の中で行方不明にならないだろうか
それだけが心配

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朝の7時頃から並ぶマーケット

眩しい朝日とキリっと冷たい空気の中で掘り出し物を探します

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こんなに沢山あっても

状態、デザイン、価格
全てのバランスが取れた物はそう多くないのです

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ガイドブックに載っているようなマーケットではなく
ここはローカルな人の集まる場所なので
見渡す限り日本人は私だけ

「よくこんなとこ来たね・・」と言われながら買い付けは進む

疲れた時はパンです
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街角のパン屋のクロワッサン
もはや神がかって美味しい

歩き回って疲れた身体に染み渡るバターと小麦の底力よ

そして何気なく買い物に来たムッシュー

ボーダーのバスクシャツにデニム、手にはカゴ
これでバゲット買いに来るなんて

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ほ、ほんとうに居るのね
妄想の中のパリジャンは居るのね

と、心の中で静かに歓喜したのでした

地味に細々と続いている海外買い付けシリーズ
続けているのには意味があります

商品名を入れたらネットで大概の物が手に入る時代
もちろん便利で私も大いに恩恵を受けているのですが

決して分かりやすい場所でもないこのお店に
わざわざ足を運んで下さる方に、ネットで探せない何かを、と

新しい物と古い物を組み合わせる自由を
味わってもらえたらな、と

遠い地で、誰かの手の中で
大切に使われてきた物が海を渡り東京へ

時間を経てきた物だけが持つ独特の空気

使い込まれた形跡、擦れや傷
それを補って余りある佇まい

蚤の市でお気に入りを探す喜びを
少しでも味わって頂けたらこれ幸い

どうか良い出会いがありますように


それではまた来週!

プレスかとう













 

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