代官山で器や生活雑貨を扱うアレゴリーホームツールズと母体の株式会社アレゴリーにまつわるいろいろをプレス兼水曜日当番が気まぐれに綴る裏業務日誌。

あのカゴ

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お店の外にこんもりと積まれたバスケット

 

誰かにAllegoryを説明した時

 

「あー、あの店先にカゴが沢山あるとこ...!」

 

と言われる位には主張し

印象に残っているらしいこの子たち

 

寒空の下、なにやら熱心に品定めをされていたお客様に

 

「店内の方が(少し)温かいので...」と、ご案内したら

 

「このカゴをお目当てに千葉から来ました!!」とのこと

 

なにー!!

ありがとうございます

 

聞けばですね

 

お客様がinstagramでフォローしている方が

アレゴリーで買ったかごバッグを素敵に使っていて

 

それを見て欲しくなり

本日買いに来て下さった、と

 

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確かに、Allegoryのインスタグラムでも

人気投稿の欄にはかなりの確率で映り込んでいるカゴ達

 

お客様に教えて頂いて

#Allegoryhometoolsを見ると

 

確かに、うつわに混じって

カゴをBAGとしてアレンジされている方のPOSTがちらほら

 

去年くらいからでしょうか

 

確かに、インテリアとしてではなく

普段使いのかごをお探しの方がじわじわ増えている

 

もちのロンであの方

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ジェーン・バーキンをお手本にしているのでしょう

 

もしくは彼女をお手本にしている誰かを、お手本にしているのかも

 

彼女が当時の恋人ゲンズブールに贈られたカゴ

実際に使っていたのはもう40年ほど前のこと

 

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ちなみに、整理が苦手な彼女が

カゴ一杯に詰まった荷物をぶちまけ

その時に飛行機で隣り合わせたのがエルメスの社長

 

その後、彼女の名前を冠した有名すぎるあのバッグへと

物語は続いていく訳ですが

 

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それはまた、別のお話

 

話を戻そう

 

彼女は色々な形のカゴを使い分けていたようですが

特に愛用していたのはこんな縦長のタイプ

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実はお店がオープンして割とすぐの頃から

長く扱っているもの

 

圧倒的にインテリアとして

収納目的でお求めになる方が多かったのですが

 

時は巡り、今はファッション目線でも選ばれている

 

面白いですね

 

厳密にいうと、もちろん

カバンとして作られている訳ではないのですが

すごく重たい物を入れなければ

日常使いもして頂いて大丈夫です

 

他にも、この辺が使いやすいかな

 

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一番右のみ蓋付き

あとは上が開いているタイプなので

 

お好きなスカーフなんかで目隠ししてどうぞ

 

 

さてさて、

 

ジェーン・バーキンを愛して止まない

世のたくさんの女性に同じく

 

かとうも彼女が好き

いえ、大好きであります

 

2013年に来日した彼女のライブを見て

高まった鼓動がなかなか治まらず

オペラシティから歩いて帰宅したくらいには、愛しています

 

なので、仕事を通じて

ほんのりとでも彼女の影響を感じられるのすら嬉しい

 

誰かに憧れて、焦がれるような気持ちを持つことって

私は素敵なことだと思うので

 

外は痺れる寒さですが

彼女を習ってウールコートにカゴなんて

今しか出来ない装いも冬の愉しみかな

 

ゲンズブールになりたい男子

彼女にカゴを送りましょう

 

バーキンになりたい女子

カゴを持ったら背筋もしゃんとして是非に

 

それではまた来週!

 

プレスかとう

 

アレゴリーつれづれ comments(0) trackbacks(0)
30歳で買い替えたいもの

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発売中の「vikka」2月号

”30歳で買い替えたいもの”

 

Allegoryの商品あれこれ掲載して頂いています

 

巻頭テーマ「わたしの心地いい部屋」

そして表題「30歳で買い替えたいもの」

 

「料理&道具のプロに聞く”基本”のキッチン道具」では

僭越ながら加藤のおすすめをいくつかご紹介していますてへ

 

 

”日常で溶け込む白い皿を持つ”

 

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定番のトーストプレート

 

北欧的な葉のモチーフの凹凸が

トーストとお皿に僅かな距離を保ち湿気を逃がす

 

可愛い見た目でありつつ

デザインとは問題解決であるという意思を感じるお皿

 

続いて”フラワーベースに花を飾る生活”

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花瓶を買うという行為って、単に物を購入するというよりも

「花を飾る暮らし」そのものを手に入れるという意味合いが強い気がする

 

花瓶に合わせて花を選ぶ

 

日々水を替え、少しづつ茎を切り

僅かでも長く美しさを保てるよう手を掛ける

 

朝起きて、あぁ今日も綺麗だなと

或いは枯らしてしまったな、萎れてしまったなぁと一喜一憂する

 

その感情の揺れを含めて

人は花瓶に惹かれるのか、なんて(考えすぎ)

 

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あ、よく雑誌に載ってたけど

実際行ったら売り切れてたとかあるけど大丈夫

 

安心して下さい、売ってますよ(古い)

 

掲載して頂いている

リユースガラスの大きなベースも

昔北欧へ輸出していた陶板のモチーフを復刻した小さな花瓶も

 

店頭にきちんとありますのでよろしくどうぞ

 

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そして、料理&道具のプロの皆さんに混じって

私もいくつか定番品を紹介させて頂きました

 

もう何度ここに登場し取材でお勧めしたかわからない4th−marketのスタック鍋

 

タイトル下いつもの黒を激しくレコメンド

 

 

加藤さんオススメ、という吹き出しが目印です

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他にも愛して止まない辻さんの焼き網

ピーラー界のロールスロイスこと、貝印のDH3000 など

 

ピーラー愛はこちらに

 

やらせなし、純度100%でオススメ中

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(今朝、自宅での道具近影)

 

同じものを使い続けるって

目から鱗!みたいな派手な驚きは無いけれど

 

手に道具が馴染んでくると

目を瞑っていても使えるぞ、みたいな地味な喜びはある

 

例えば蛇口を捻ったら水が出るように

当たり前に日々の作業がスムーズに出来るようになる

 

その中でふと新しい使い方に気づいたりして

 

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昔、レシピで載せた常夜鍋

寒い夜は飽きもせずに食べている訳ですが

 

人参は銀杏切りでも良いのだけれど

こうしてピーラーで薄く削いで入れると食感がよろしい

 

つるんとした断面はDH3000の面目躍如

火が通るのも早いし

 

てな感じで

 

いつもの食事いつもの道具でも

少し気分を変えることは出来るよ、と

 

新しい物、便利な物が日々出ては消え

溢れるほどの情報が飛び交う中で

何が本物かを見極めるのも難しいご時世ではありますが

 

今回紹介しているのは少なくとも5年

長い物は10年近く実際に使った道具ばかり

 

所謂「腑に落ちた」というやつ

 

道具を買い替える時の

その選択肢のひとつになればこれ幸いです

 

ぜひお目通しをば

 

それではまた来週!

プレスかとう

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切って刻んでお湯で煮て

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3連休も終わり

なんとなく世間もお正月ムードから

今年もぼちぼちエンジンかけて行きますか、な今日この頃

 

忘年会サーキットからの年末年始と

畳みかけるように酷使していた胃腸にも

ここらで少しお労りが欲しくなるというもの

 

というわけで

 

今日は昆布や干し椎茸なども煮込んでまるごと食べてしまう

スタック鍋で作る根菜と生姜のスープを

 

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お正月明けの冷蔵庫にだいたいありそうなこの面々

 

スタック鍋で軽く1杯分の量です

 

白菜 2,3枚

ごぼう 細いものなら2本

人参 半個

しめじ 半房

干ししいたけ 2個

鳥ひき肉 100g

 

乾燥昆布 2枚分程度

水500ml

塩、醤油、みりん 適量

生姜 2かけ

 

 

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ごぼうはささがき、人参は細切り

白菜としめじは小口に切る

 

干し椎茸は水で戻して細く切り、戻した水はとっておく

 

昆布の汚れを軽く拭き、キッチンばさみなどで細長く切っておく

 

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鍋にサラダ油を熱し、ごぼうと人参を油で馴染ませながら炒める

 

火が通ったら鶏ひき肉を鍋にいれて馴染むまで炒める

 

※この状態で甘辛く味付けたらきんぴらになるけど今日はしない

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しんなりしてきたら水、椎茸、しめじ、白菜、昆布などを入れる

 

椎茸を戻した時の水もここで入れ

沸騰したら中火に落として少し煮込む

 

塩ひとつかみ、みりんと醤油は大1程度を味見しながら少しづつ加える

 

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ちなみに、いつもはハサミでバチンバチンと切っていた昆布

 

今年の私は一味違います

 

じゃーん

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見たまま字のまま「切り昆布」

 

切るの大変だよねぇ、よしよしならば予め切ってあげよう!

と、こんな商品を発売してくれた

どこかの心優しい水産加工業者さまありがとう

 

あなたの優しさは世田谷区でスープと共に煮込まれております

 

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と、雑談をしている間に出来上がり

 

毎回、書くまでもない簡単さで申し訳ないのですが

味をみて、良さそうな所で千切りの生姜をどさっと入れたらこれにて完成です

 

ポイントは下ごしらえできちんと野菜を刻んでおく

干し椎茸も昆布も同様に、面倒がらずに刻む

ついでに最後に入れる生姜もきちんと刻む

 

うまく刻めれば、うまく出来る

 

胃腸の動きを助け、整腸効果もある昆布と

栄養価と滋味に溢れる干し椎茸

 

この2つから出る旨みと

根菜から出る野菜の出汁

 

華やかさはないのですが、しみじみ美味しい

 

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もう少しボリュームが欲しい、という方は

 

押し麦を加えて食べるスープに

 

余談ですが、私はこの押し麦がとても好きで

ご飯を炊くときも白米に同量を混ぜて炊いたりすのですが

 

冬場はスープに入れると温まるし

プチプチとした歯ごたえも良いのでお勧め

栄養価も高いですし

 

色々な野菜の食感と、昆布や椎茸のつるっヌルッとした質感

 

少し胃が疲れているな...という時に食べると

回復した(ような)気がする味です

 

古くからあるものには意味があって

昔から食べ継がれているものにも意味がある

 

同じく、身体が欲する物にも

できるだけ敏感に暮らしていきたいなと

 

ちなみに

 

タイトルが2010年公開の映画

「食べて、祈って、恋をして」と少し似ていますが無関係ですので

 

恋をしたい人もそうでない人も

暖かいスープで身体を温めて今週も頑張りましょう

 

それではまた来週!

 

プレスかとう

商品 時々レシピ comments(0) trackbacks(0)
ほうほう

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2017 やうやうにして始まりました

 

本年も Allegory HomeToolsを

ついでにこの裏日誌も

 

どうぞ宜しくお願い致します

 

新年最初なので、何か縁起の良い物を

テテテテン(久々のドラえもん音)

 

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宝瓶

 

「ほうびん」と読みます

名前からしてもう縁起がよろしい

 

はて、宝瓶とか何か

 

宝と名乗るだけのめでたさは果たしてそこにあるか

 

おめでたさはさておき

宝瓶とは取っ手のない急須のこと

 

主に低めの温度で淹れる玉露などに用いられます

 

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このようにして片手で注ぎます

 

お茶の道具は総じてフォルムが美しいですが

宝瓶も例に漏れない様式美

 

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何か品の良い和菓子でも添えて

こんな茶事もよろしいのではないかと

 

さて、取っ手の無い急須は宝瓶

ではいつも使っているあれは?

 

 

このタイプは「横手」

字のまま注ぎ口に対して横に取っ手がついているから

 

片手で注ぐ時に親指で蓋も押さえやすい形状

 

そして、紅茶などで使うポット的な形

 

これが「後ろ手」

注ぎ口に対して取っ手が真後ろにあるもの

 

新年の急須あるあるでした

 

話を宝瓶に戻しまして

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めでたい名前にふさわしく桐箱入り

贈り物体制万全であります

 

この白磁タイプに加えて

 

まさしくお茶を思わせるアンニュイなグリーンの青磁もあります

 

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お湯を沸かし、適温になるまで冷ます

コーヒーにもこういう時間があります

 

そのひと手間、無駄なようにも思える待ち時間

そこに暮らしの中の愉しさがあると改めて思います

 

wikipediaによると

 

取っ手が無いことで携帯しやすく

旅先へ持ち歩く煎茶道具としても用いられる、とありましたが

 

海外へ行く衣類の隙間に

そっとこんな道具を忍ばせて旅立つなんぞ粋、いや粋でしかない

 

ちなみに、ガチ説明をすると

 

一煎目、二煎目と

それぞれ温度を少し変えながら愉しみ

 

最後は茶葉を食す、と

 

ほう!(......宝!)

どこまでも粋な宝瓶道なのでした

 

ちなみにちなみに...

 

食すなら茶葉にもこだわりたい方には

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以前も紹介したサウダージティー

有機栽培の茶葉をどうぞ

 

てなわけで

新年にふさわしい茶器のご紹介でした

 

今年は酉年

弊社広報部の看板鳥ソメキチ&タメキチ

先代の故ソメスケに代わって彼らが入社して早一年

 

酉年とあらば

鳴き声にも俄然力が入るというもの

 

12年に一度の当たり年

 

存分に羽ばたいていきたい次第

干支に乗っかったところでまた来週!

 

プレスかとう

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