雨の多い秋ですね
水曜日の朝に外が雨だと
「ちぇっ」という気持ちになります
今朝もそんな感じで「雨だなあ」とぼやいたのですが
ニットを着られる気候は嬉しい
と言う人もいて
んー確かに
少し気持ちが軽くなったのでした
なので今日は
雨なら雨の愉しみ方
最近読んだ、食に関する本と
それに合う道具を選んでみました
一冊目は早川茉莉さん編集の
色々な方の卵にまつわる短編集
「玉子 ふわふわ」
石井好子さんの名著
「東京の空の下オムレツのにおいは流れる」からの一節や
伊丹十三さんの目玉焼きの食べ方
向田邦子さんの「卵と私」
豪華な面々の「玉子愛」が溢れていて
一気に読んでしまいました
自信を無くした時に卵焼きを焼く
という話を書いているのは松浦弥太郎さん
落ち込んだ時には何かを作る
小さな物でも完成させるという行為が良い
とはよく言われることですが
自分の取り扱い方として
何をすれば回復するかを知っているってとても大切だと思う訳で
まだいまいち分からないなぁという方
玉子焼き器を手に入れてみてはどうでしょうか
落ち込んでもこれで卵焼きを焼けば大丈夫
という道具が家にあるのは安心だし
それが使い込むほどに鈍く光る純銅製であれば
なおのこと良い、と思うんです
2冊目は太田愛人さんの「辺境の食卓」
横に並ぶは
弊社でジャムと言えば
WECKそしてジャムヘラです
信州で暮らす太田さんはキリスト教の牧師であり
蕎麦は実から育てて打つ食道楽でもあります
昭和55年発行
文体が今とはまた違う趣ですが
読むと何となく賢くなる気もする
この本の「ジャムの月」の一節
”ジューン(6月)とジュライ(7月)にまたがる雨期こそ我がジャムの月”
という一文がとても美しいです
アンズ、ルバーブ、スグリ
鮮やかな色や匂いが立ち込めそうな文章で
その季節にジャムを作る意義が綴られています
思い返したら、彼の言うところのジュライでした
表紙に描かれてたアケビの絵に惹かれ
著者の方を全く知らずに手に取った本でしたが
季節に合わせて少しづつ読み進めています
ジャム好きならこれ
瓶の底まできちんとすくえる
陶器のジャムヘラを1本どうぞ
ジャムを煮たらWECKに
小さなWECKに3つあった杏ジャムは
つい先日全て食べきりました
7月に煮たジャムを10月に食べ終わり冬が来る
↑太田さんを真似てみたけれどなんか違う
もう一冊用意していましたが
どうやら今日は時間切れの様です
またいつか雨の日にでも
それではまた来週!
プレスかとう