お馴染みのWECKに入った白い粉
さてこれは何でしょうか
飲み会で歳を聞かれ
「いくつだと思う?」と聞き返す的な勿体ぶりはせず
今日はすぐに答えを出します
JYUSOU
字だけ見るとなんとなく
重そうな難しそうな三国志的な
よく名前を聞くし
色々なモノに使えるとは漠然と知りつつ
けれどいまいち何に使うかわからない粉
それが重曹(私にとっての)
ちなみに同じ読みの大阪の歓楽街、十三はとても好きです
十三にある第七芸術劇場という小さな映画館は
いつもキラリと光る優れた作品を上映しています
映画は第七の芸術である
って良い言葉だと思いませんか
最近大阪に行っていないのでそろそろ行きたいナァ。。
ってなんの話でしたっけ
十三、いや重曹の話でした
答えをすぐ出した割に引っ張りましたけど
そうそう、これです
少し前にアップしたレシピに使用した
お店にある新品を撮影したら
つやつや、ぴかぴか
まぁあたりまえなんですけども
我が家の約10年もの
さすがに年季というかなんというか
これはこれで良いんですけれども
けれどもけれども!
綺麗になるならばしようじゃないかと
あれこれお手入れ法をリサーチ
まず、土鍋や耐熱陶器を金属タワシでゴシゴシ...
は傷がついてしまい、そこが更に焦げ付いてしまうのでNG
漂白剤やクレンザーも、ダメではないけれど
土が吸収してしまうので避けたい
という流れで浮上してくるのが
クエン酸や重曹など、いわゆるナチュラルクリーニング系
今回はその中でなぜ重曹かというと
こういった鍋の焦げ付きにも
酸性とアルカリ性の汚れがあります
肉や魚、お米、卵や糖分などは酸性食品
野菜やきのこ、大豆などはアルカリ食品
主に何を調理して出来た焦げなのかによって
酸性食品の焦げ付きにはアルカリ性の重曹
アルカリ性の焦げには酸性のクエン酸
と、お手入れ方法も変わってくるということ
この焦げ付きは分析するに
度々作っていたお肉のグリルが原因ではないかと
あとキッシュとかも、、となると
お肉に卵、酸性の焦げ付きと判断
よって重曹を試してみることに
ひたひたに水を入れて火にかけ
重曹を大さじ2杯
かき混ぜて沸騰したら
しばらくそのままのぐつぐつ状態をキープ
画像からは臨場感が全く伝わらないのですが
炭酸水の泡のような感じで細かな泡がブクブクしてきます
ブクブクの渦の中
心なしか焦げ付きのような破片もちらほら
水も全体に茶色っぽくなってきている
期待が高まります
20分くらい、水が無くならないように気を付けながら沸騰させ
そのまま一晩おいておきます
ということは
この作業、夜にするべきですね
早く言わないとそれ
そう、お手入れは夜にどうぞ
こちらが一晩明けて
翌朝の鍋模様
昨日と何が違うのどうなのと聞かれても
苦笑いするしかない位には自分でも違いがわからない
寄ってみたらますます分からない
でも、この後シンクに場所を移し
普通のスポンジ、いやあのスポンジで洗ったらですね
落ちた
するりと落ちた
その劇的瞬間の写真は、ない
するすると落ちる焦げに感動している間に
焦げは排水溝へと流れていったのです
ビフォーの方だけどうして斜めに置いたのかはさておき
なかなかの!
なかなかの変化ではないかと
漂白したように真っ白とはいかなくても
やはり綺麗なほうが気分はいい
たまにこうして手をかけてあげれば
料理も機嫌よくできるというもので
ちょっと嬉しくなるクリーニングでした
重曹は食品添加物でもあるので
安心して使えるのもポイント
最後におまけ
先週ご来店されたお客様が
ランチョンマットをお買上になった時に
「毎日一緒だと飽きちゃうからねっ」
とお茶目に笑っていたのが心に残ったのですが
それはきっとむやみに物を増やすとか
次々に新しいものを買うとかいうことではなくて
目線を変える、組み合わせを変える
掃除をする、手入れをする
みたいなことも含まれるような気がしたんですよね
日々の家事や料理に
真面目に向き合っていらっしゃるからこその
「飽きないように」
なのだろうなぁなんて思ったのでした
変化に富んだ毎日も楽しいですが
淡々と続く日常と自分に飽きないように
あれこれ錯誤していくのも悪くないな、と思います
なんてところでまた来週!
プレスかとう